歩行者や運転手に交通安全呼びかける

サインカーを設置し、女子中学生が交通安全を呼びかけた

 大分県警本部交通部交通企画課と別府警察署は「中学生メッセンジャー」による交通安全啓発活動を5日午後4時30分、ドラッグセイムス別府流川店駐車場で開催した。別府市立別府西中学校の教諭2人、生徒会執行部と1、2年生の代議員の22人、県警本部交通企画課3人、別府署交通課3人が参加した。
 歩行者や車両が多く行き交う夕方の時間帯に、中学生が「メッセンジャー」となり、街頭で歩行者や通行車両に対して交通安全を呼びかけた。また、県警のサインカーを設置し、中学生が考えた「メッセージ」を表示した。
 生徒19人が「シートベルト締めるニャ」「脇見注意」「運転中携帯電話禁止」などのプラカードを掲げるとともに、ライト点灯を呼びかけた。
 また、マイクを使って松井日茉梨さん(13)=2年=が「みなさん、少しでも早く前に進みたい、割り込みされたくないというような気持ちで車間距離を詰めてしまうことはありませんか。無意識に車間距離を詰め過ぎてしまう人もいるかもしれません。車間距離が近過ぎると後ろのドライバーを不快な気持ちにさせてしまうこともあります。また車間距離が近過ぎると道路交通法違反に該当し、5万円以下の罰金、高速道路の場合、3カ月以下の懲役、または5万円以下の罰金が科せられる可能性があります。そこで車も密を避けて適正な車間距離を意識しましょう」。
 金光夏蓮さん(13)=1年=が「皆さんは、ギリギリになって横断歩道があることに気づき止まったことはありませんか。横断歩道は歩行者が通ります。なのでギリギリで止まることはとても危険です。そこでギリギリで止まるということを防ぐために、道路にあるダイヤマークというひし形の形を意識して見てください。ダイヤマークは、そのマークから30~50㍍先に横断歩道があるという印です。ダイヤマークを見つけたら、いつもより早く止まることを意識して心がけてみてください」。
 佐藤来依羅さん(13)=1年=が「みなさんは、毎日道路の左右確認をしっかり出来ていますか。当たり前の行動をしっかりできていますか。しっかりできている人もいると思いますが、できていない人は少なくないのではないでしょうか。左右確認は命を守る上でとても大切なことです。確認することに損はありません。『もしかしたら』と繰り返して周りを確認しておきましょう。交通事故を減らすために、安全に生活するために当たり前の左右確認をしっかりしていきましょう」と呼びかけた。
 また「事故起こるのに安全運転しない人いる?いないよね」「交差点ちょっと止まって深呼吸」についても意見を発表した。
 啓発活動中、バス乗車中の人が手を振ったり、車のドライバーがライトを点灯する場面もあった。
 大分県内の交通事故状況は12月4日の時点、人身事故2028件(昨年同時期比74件減)、死者28人(6人減)、負傷者2497人(7人減)となっている。