別府市議会は、令和4年第4回定例会の一般質問2日目を12日午前10時から本会議場で行った。
午前中は、美馬恭子氏(日本共産党議員団)と手束貴裕氏(自民党議員団)が子どもたちの食や介護保険、体育館空調整備、放課後児童クラブなどについて質問を行った。
午後からは、野口哲男氏(同)、阿部真一氏(同)、加藤信康氏(市民クラブ)が公共施設マネジメントや防災などについて質問を行った。
学校給食と食育について
美馬恭子氏(日本共産党議員団)
美馬氏は、子どもたちの食について、「9月からいよいよ共同調理場が稼働する。子どもたちにとって、調理員が見えなくなる中で、どう食育を推進するのか」と質問。
奥茂夫教育政策課長が「学べる調理場、身近な調理場としてさらなる食育に努める。味付けや献立の意見をきく機会をもつなどする。食育推進計画を策定し、子どもたちが主体となる食育をしたい」と答えた。
美馬氏は「新センターの業務は委託になる。調理員には子どもが食べる姿が見えてこないのでは。調理員がやりがいが出てくるような、思いが伝わるようなものがあればよいのでは」と重ねて質問。
奥課長は「学校を訪問し、配膳指導や給食を一緒に食べたり、直接声をきく機会をもつ。双方が思いを伝えあえるように努めていく」と述べた。
美馬氏は「給食費の負担軽減については、子育て家庭からありがたいという声を聞く。継続して続ける決断には感謝している」とした上で、無償化についても検討するように求めた。
地産地消や地域の中での関わりについても質問をした。
また、就学前教育について「就学前の子どもに関する教育等協議会の報告書を受けて、どのような方向性になっているのか」と質問。
宇都宮尚代市民福祉部次長は「人口推計や保護者のニーズ、施設の意向などを調査、分析していく」とした。
介護保険制度などについても質問をした。
体育施設空調整備は
手束貴裕氏(自民党議員団)
手束氏は、体育館空調整備事業について、概要や経緯、進捗状況などを質問。
奥茂夫教育政策課長が「すべての小中学校20施設、地区体育館等6施設が対象。子どもたちの熱中症対策、避難所として使用されるため、環境改善を行うもの。令和5年度、6年度で順次整備する予定」と説明。
手束氏は「全ての小中学校の体育館に設置するのは、全国的にみても先進的な取り組みだと思う。他の自治体の状況は」と重ねて質問。奥課長が「文科省の調査では、9月1日現在、全国では約15%、県内は0%。一部の学校での整備をする話はきいているが、全小中学校の体育館での設置は、県内では別府市が初めての取り組み」と述べた。
手束氏は「何でも行政がすればよいというものではないが、市民、子どもの安心安全を守るために取り組むことは素晴らしいことで、しっかりと今後も取り組んでもらいたい」とした。
その上で、体育館利用の快適な温度調節、社会体育などで使用する際のルールなどの課題をあげ、対応を求めた。
長野恭紘市長は「小中学校の教室等への空調整備をいち早くした。今回も、状況は違うが、事故が起こる前に早期に契約整えて、できるだけ早く配置をしたい」と述べた。
また、知的障がいをもつ子どもたちの社会参加や相談窓口、サービスなどについても質問。他にも、放課後児童クラブについても質した。