別府市学校給食運営委員会(高松伸枝委員長、11人)は19日午後4時、市立学校における食育推進計画の基本方針について、寺岡悌二教育長に答申をした。8月に諮問を受け、3回の会議を開いて議論を重ねた。
答申では「子どもたちが豊かな人間性を育み、生きる力を身についていくためには、何よりも『食』が重要」とし、▽食を通じて豊かな心を育む=食を楽しむことができる感性豊かな子どもの成長を導く。ICTなどを活用して「繋がる食育」の実施▽心身の健康を保持・増進できる力を身につける=食物アレルギーなど食の安全性についても正しい知識を身につけ、自ら食品を選択できるように導く
▽給食から学習する「日本一おいしい給食」=四季折々の変化や色彩、旬などを感じられるように工夫し、子どもたちが「日本一おいしい給食」と自慢できるようにする▽社会情勢に応じた食育の実施=食料の自給やフードロスなど、食に関する問題に対して、自ら解決に向けた取り組みが出来る子どもに育むため、社会的な観点で食を考えることが出来る学習を実施
▽別府市の特色を生かしたふるさと学習と食育の連携=国際色豊かな別府市の特色を生かして、世界の食に関して学ぶ機会を設ける▽家庭や地域と繋がる食育=見学会や試食会等を通して、地域に開かれた食育を実施する
▽各学校での食育の体制の充実=子どもだけでなく、教職員も共に学べる食育活動を通して、食育の質の向上に努める▽栄養教諭による食育の支援と実施=いずれの学校においても充実した食育が実施されるように、教職員が行う食育の支援を行うーとしている。
高松委員長は「多様化が進む中、1人ひとりに寄り添って考えなければいけない時代。先生も忙しいと思いますが、みんなで連携して子どもたちを育んでいく気持ちを持っていかなればいけないと思います。大学と連携してやってほしい」と話した。
寺岡教育長は「専門的な熱心な議論をしていただきました。答申を十分尊重し、子どもが自ら考えて実践する心豊かな育成に努めていきたい」と述べた。
来年6月までに計画を策定し、各学校ごとに特性に応じた取り組みを実践する。