全日本竹産業連合会(御池寅男会長)、一般社団法人大分県竹産業文化振興連合会(岩尾一郎会長)主催の「第63回全国竹の大会大分県大会IN別府」を17、18日、ビーコンプラザ3階国際会議室などで開催した。林野庁、大分県、別府市などが後援。日本特用林産振興会など協賛。
大会のテーマは「つなごっちゃ 竹みらい」。
大会式典が17日午後1時、ビーコンプラザ3階国際会議室で行われ、約150人が出席した。
御池会長が「日本の『伝統的工芸品』と経済産業省が定める『別府竹細工』の本場で開催できましたことは誠に意義深い。新型コロナは、大きな波となって拡大を繰り返し、国民の生活様態を一変させました。竹の大会も2年間中止を余儀なくされ、産業・経済に大きな影響を及ぼし、我々竹産業業界にとっても、このウィズコロナ時代をどのように克服し、生き延びることができるかが問題となっている。我々は一致団結をしてウィズコロナ時代そしてポストコロナ時代を乗り切ろう」とあいさつ。
来賓の塚田直子林野庁特用林産対策室室長、渡辺文雄大分県商工観光労働部理事兼審議監(県知事代理)、長野恭紘別府市長がそれぞれ祝辞を述べた。続いて、出席した来賓が紹介された。
また今回はタイ全国竹供給チェーン代表団が来席しており、ゲーティナート・サムリット氏、ティラワット・ポンポンスリヤ氏、ティラポン・タンティラスナン氏、ジラポン・タンティラスナン氏から塚田室長、御池会長らに記念品が贈呈された。
表彰式では、御池会長らから感謝状や表彰状が贈られた。
続いて大会決議があり①竹業界の基幹事業を継承していこう②竹本来の利活用を見直そう③竹の新しい利活用も開拓していこう④SDGs=竹をアピールしていこう⑤ポストコロナを竹産業の未来につなげよう―が挙げられ、出席者は拍手をし満場一致の採択となった。
次期開催地へ大会旗の継承として、岩尾会長から御池会長、御池会長から次期開催地の栃木県代表の若山太郎氏に手渡された。
式典終了後、記念講演会を竹文化研究家で愛竹家の橋口博幸さんが「竹の縁がつむぐ未来」をテーマに行い、パネルディスカッションでは小谷公人産業科学技術センター長がコーディネーター、竹藝家の中臣一氏、竹田市商工観光課主幹の桑島大輔氏、茶重之・永井製竹(株)社長、堀川誠(有)湯山工芸社長がパネラーを務めた。
18日は、現地視察研修会として永井製竹見学、別府市竹細工伝統産業会館ワークショップなどを行った。
竹産業功労者表彰の被表彰者は、次のとおり。(敬称略)
▽大分県知事感謝状=貞包博幸(大分市)▽別府市長表彰状=大谷健一(別府市)▽日本特用林産振興会会長表彰状=宮川勝晴(熊本県菊池市)、中川裕章(京都府京都市)▽全日本竹産業連合会会長表彰状=園田展久(別府市)、中臣一(竹田市)、野中正直(大分市)、真下彰宏(京都府大山崎町)▽全日本竹産業連合会会長感謝状=岩尾一郎(別府市)