別府市扇山の酒井千代子さんが19日、特別養護老人ホーム一燈園に入所している後藤八枝子さんが20日にそれぞれ100歳を迎えた。
酒井さんは宇佐市出身で、女学校を卒業後に豊後高田市の洋裁学校に通った。その後、実家で洋裁の仕事をしたり、教室を開いていた。結婚後は専業主婦となり、夫を支えてきた。平成3年に別府市で暮らすようになり、現在は三女夫婦と孫夫婦、ひ孫と生活。新聞を丹念に読んだり、神奈川県に住む次女とテレビ電話を毎日するのが楽しみ。子ども3人、孫7人、ひ孫5人に恵まれた。
長寿の秘訣は「好き嫌いなく、少量ずつありがたくいただくこと。2歳と6歳のひ孫とおしゃべりをすること。毎日、神仏に祈って、周りへの感謝の気持ちを現すこと」だと言う。
19日午前11時、ホテル白菊でお祝いの会が行われ、田辺裕・市市民福祉部長が訪れて、表彰状と市長のお祝いメッセージ、お祝い金を手渡した。
後藤さんは大分市出身で、農業をしていた。20歳の時に別府市内成の農家に嫁ぎ、お米を中心に棚田で農業をしてきた。働き者で、90歳を過ぎても畑仕事に精を出した。70歳ぐらいまでは、農閑期になると土木・建築の作業員として働いていたという。若い頃は、地区婦人部の代表も務めた。趣味は、野菜や花をつくったり、漬物を漬けること。四男夫婦と暮らしていたが、95歳から一燈園に入所。子ども5人、孫12人、ひ孫16人に恵まれた。
長寿の秘訣は「自分でできることは、できるだけ自分ですること。体を動かし、何でもよく食べ、よく寝ること」だと言う。孫やひ孫からも元気をもらっている。
20日午後2時、入田純子市高齢者福祉課長が施設を訪れ、後藤さんに表彰状と市長のお祝いメッセージ、お祝い金を手渡した。後藤さんは、職員が手を振ると笑顔を見せて手を振り返すなどした。
別府市内の100歳以上は、酒井さんと後藤さんを含めて、119人(女性109人、男性10人)となった。