日出町の天台宗赤松山願成就寺(国光豪世住職)は2月10、11日に「春の大祭」を開催した。
願成就寺は、日出町唯一の国東六郷満山総括願寺。「日出妙見尊」という別名を持ち、養老2年に仁聞菩薩が自分の願いがかなえられたことで、すべての願いが成就するとして建立されたといわれている。山門に続く石段の途中には、神仏習合の聖地とされてきた国東半島を象徴する宝塔の一種である高さ3㍍を超える「石造宝塔(国東塔)」(県有形文化財)がそびえ立っている。
10日は法要、11日は火渡りが行われた。また、一回転させると大蔵経を読んだのと同じご利益があるといわれる「輪転蔵」の御開帳もあり、参拝に訪れた人たちが次々と回した。
11日午後1時から採燈護摩が行われ、読経が続く中で護摩木をくべて燃えると平らにならして、火渡りを行った。参加者は、無病息災や家内安全などを願って歩いた。