別府市議会は令和5年第1回定例会の本会議を13日午前10時に再開し、一般質問が始まった。15日まで12人が通告している。
初日午前中は、首藤正氏(自民党議員団)と日名子敦子氏(同)が南地区の振興策や「こどもまんなか社会」などについて質問を行った。
南部地区の振興策は
首藤正氏(自民党議員団)
首藤氏は、南部地区の振興策について「一番大きな問題は、楠銀天街の周辺の活性化計画」とし、道路整備について質問。
籠田真一郎都市計画課長が「楠銀天街については、アーケードを撤去した際、道路整備を実施する予定」と答えた。首藤氏は「問題は、アーケードが危険であり、早く撤去してほしいということ。まず市道整備をし、支障物件を取り除きたいということであれば、国や県の補助対象となるのではないか」と指摘。
籠田課長は「解体は補助対象とはなっておらず、引き続き、県と相談をして取り組んでいきたい。都市再生整備計画により拡幅を伴わない道路工事で、国とも話をしているが、補助対象にはならないと言われている」と説明。
首藤氏は「イズミにも商店街の活性化に協力してという話があってもよいのではないか。ふるさと納税をいただいたが、5千万円は南部振興に使ってもらえないか。地域としても重要な問題だと思う」とした。
長野恭紘別府市長は「様々な道路整備をはじめ、レンガホールにトランジットができ、アーティストが多く移住してくる期待もある。今回の寄付に限ることではなく、そこに意思があれば、協力していくということは約束したい」と述べた。
他にも公園整備や、旧浜脇中学校の利活用、長野市政2期8年の実績や評価などについても質問をした。
こどもまんなか社会とは
日名子敦子氏(自民党議員団)
日名子氏は、「こどもまんなか社会」について質問。宇都宮尚代市民福祉部次長が「相談は妊娠期から子育てまで、こども家庭センターが包括的に行う。市保健センターで行う」と説明。
日名子氏は「一本化されることで、政策が充実することを期待している。今後は、教育ともつないで、さらなる充実をしてほしい」と要望。
「こどもまんなか社会」でどのような社会を目指しているのかを重ねて質問した。
長野恭紘別府市長は「子どもという尊い存在を中心に部、課を横断してしっかり取り組む。教育とも連携して、切れ目なく、子どもたちの健全育成に寄与するために出来ることは何でもやるための部。自立して、将来強くしなやかに生きていける子を育成する」と述べた。
また、楠銀天街のアーケード問題について、現状を質問。籠田真一郎都市計画課長が「市が対応するのは基本的に難しい。応急的な対応はしてきたが、老朽化で早急な対応が必要だと思う」と説明。
日名子氏は「一部家屋で略式代執行が行われたが、まだまだ危険な家屋はあると思う。今後は」と質問。籠田課長は「所有者が不存在だったため行ったが、原則的には、所有者が対応するもの。現時点では、予定はない」と答えた。
他にも、消防や防災、ウクライナからの避難者の現状、公共トイレの現状などについても質問をした。