別府海浜砂湯が、新たにバーベキューや宿泊施設などを含めた施設としてリニューアルされるため、31日で営業を終了する。
別府海浜砂湯は、上人ケ浜公園内に昭和61年にオープンした施設。海岸沿いにあり、別府湾や高崎山を望む素晴らしい景観で、砂湯を楽しめる人気の施設。古い文献では、一遍上人が九州にきて初めてこの地に上陸したとの伝説があり、上人ケ浜公園の名前の由来となっている。平成14年には、雨天時でも楽しめるようにと可動式屋根を設置し、休憩所も増設。その後、施設に隣接した足湯も設置されている。
コロナ禍で一時は客足が減っていたが、今は連日、多くの人が訪れている。取材に訪れた26日も、海外からの観光客も含めて多くの人が訪れていた。福岡から来たという男性は「閉鎖されると聞いて、急いで入りにきた」と話した。
砂かけさんが、熱くないか、苦しくないかなどを確認しながら、丁寧に砂をかけていった。あまりの気持ち良さに、熟睡する人が続出。「時間ですよ」と声をかけられると「気持ちよかった」と大満足の様子だった。
別府市は、上人ケ浜公園整備運営事業として、パークPFIを活用して民間事業者を募集。株式会社TKP(河野貴輝代表取締役社長、東京都)の計画が決定した。TKPでは、観光客向けに、温泉資源を活用した「別府の魅力を体験するショールーム施設」として、市民向けに、日常的に「わざわざ行きたい施設」として、景観と豊かな樹林を生かした施設開発を提案。
砂湯・温泉施設・プールをはじめ、カフェレストラン、バーベキューエリア、ガーデンテラス、ショップテナント、イベント広場兼フットサルコート、宿泊コテージ、日帰りアウトドア体験エリアを整備する。事業期間は20年。令和6年度の供用開始を予定している。