別府市亀川四の湯町の児玉病院は28日、「デュオコンサート~2つの個性が織りなすハーモニーを名曲と共に~」を開催した。入院患者や地域の人合せて約100人が楽しんだ。
ピアノの藤田凜太郎さん(大分県出身)とバイオリンの菊川穂乃佳さん(東京都出身)が演奏。エルガー作曲「愛の挨拶」で幕開け。サン=サーンス作曲「序奏とロンドカプリチオーソ」、シューマン作曲・リスト編曲「献呈」、ベートーベン作曲「バイオリンソナタ第5番“春”より第1楽章」など1時間のコンサート。
2人は多くの賞を受賞している新進気鋭の演奏家で、一曲終えるたびに大きな拍手がわき、アンコールにも応えた。
児玉病院は、患者の癒しと地域貢献のため、たびたびコンサートを開いており、今回が3回目。聴衆から「素敵な音楽をありがとう」と感謝の言葉が聞かれた。川本陽子理事は「コロナ禍で制限されていたので、今回は1年3カ月ぶりのコンサートでした。これからもこのような若手コンサートを開き、地域を盛り上げていきたい」と話していた。