荒金大琳別府市美術協会長は5日午後3時、別府市役所で祖父の故・荒金啓治元市長の書などを市に寄贈した。
昨年、別府市立図書館の100周年記念事業の一環として、図書館で「名誉市民展」を開催した際に、名誉市民の1人の荒金啓治氏の写真や書などの資料を孫の大琳氏から提供してもらい、大琳氏にも看板を揮毫してもらった。今回寄贈されたのは、昭和61年に著書「井戸と塀」を出版する際に書いた「水は天下の宝もの也」と書かれた書と大琳氏が書いた「名誉市民展」の書。
大琳氏は「祖父はきっと『恥ずかしい』と言っていると思います。味わいのある字だと思います。祖父は、水の問題については命をかけていたところがあった。永遠に遺してもらいたい」とあいさつ。
長野恭紘別府市長は「私も最終日に名誉市民展を見に行きました。荒金市長の功績は、水問題はもちろん、区画整理などまさに名誉市民に相応しい方。今、市民が水に困らないのは、荒金市長の大英断があったからこそ。多くの市民に見てもらえるようにしたい」とお礼を述べた。
寄贈された荒金啓治氏の書は、上下水道局に展示する予定にしている。
また、図書館には、2月に大琳氏の著書「書のあゆみ」など16冊も寄贈された。