客船「スター・ブリーズ」初寄港

記念式典に出席したペドロ・ピント船長(右から3人目)ほか
初寄港したスター・ブリーズ

 客船「スター・ブリーズ」(1万3千㌧、全長159㍍、幅19㍍、バハマ船籍)が20日午前8時30分、別府国際観光港第4埠頭に初寄港した。同日午後5時、福岡に向けて出港した。
 乗客はアメリカ、カナダなど304人。バス1台で別府市、豊後高田市、宇佐市を巡るツアーに出た。ツアーに参加しない乗客は、シャトルバス、タクシー、フリー自転車を使って市内などを巡った。
 記念式典は午前10時、第4埠頭の常設上屋で行われた。
 式典には、阿南寿和別府市副市長(別府市長代理)、渡辺修武・大分県商工観光労働部観光局長、土谷晴美・公益社団法人ツーリズムおおいた事務局長、船側は船長のペドロ・ピント氏、チーフパーサーのサミュエル・リハッタ氏、ホテルゼネラルマネージャーのケース・アシュリー氏が出席した。
 阿南副市長が「別府は日本一の温泉の町で、温泉の泉源は2800、湧出量は毎分100㌧とともに日本一です。大分県には観光資源があります。ぜひ二度、三度と訪れていただき、大分県の天然資源、グルメ、歴史文化など大分県の魅力にふれてください」とあいさつ。
 続いて、阿南副市長とペドロ船長が港章を交換した。
 同協議会3人からシルバーウィスパー側3人に記念品として竹細工が手渡された。
 ミス別府の堀口未来さんが船長ら3人に花束を贈呈した。
 ペドロ船長が「温かい歓迎を心より感謝します。ここからでも別府市の素敵な魅力が伝わってきます。食事以外にも文化などを感じられることはとても素晴らしい。バイク(自転車)を使った旅を企画できたことは喜ばしい。別府市の港に寄ると言うことではなく、別府を楽しむこと、そしてローカルな部分を楽しめる企画ができたらいいと思う」とあいさつ。
 最後に記念撮影を行った。
 今年に入って、クルーズ船の初寄港が続いている。コロナ禍での規制緩和が進み、多くの人が船旅を楽しんでいることが要因とみられる。今年に入ってから、すでに、3月に1隻、4月に2隻の初入港船が訪れており、多くの観光客が大分県内の観光などを楽しんでいる。別府市によると、令和5年度は、4月11日現在で36回の入港が予定されており、コロナ禍前の直近で一番多かった2017年度の21回を上回る数となっており、過去最多の38回に迫る勢い。クルーズ船による誘客は急速に回復を遂げている。