ナイチンゲールの思い受け継ぐ

ナイチンゲール像から聖火をもらって看護への思いを新たにした

 看護師等を目指す学生が、その仕事への意識を持ち気持ちを新たにする「戴帽式」が4月27日午前10時、別府溝部学園高校で行われた。今回で49回目で、46人が本格的に看護への道を歩みだした。
 佐藤清信校長が「ナースキャップは現在は使用されなくなりましたが、看護師の象徴として浸透し、特別な意味があります。天職として専門職を選んだ人の証です。職責を果たすには、これまで以上に技術や豊かな人間性を磨くことが大切です。これまで以上にたゆまぬ努力をして下さい」とあいさつ。
 一人ひとりの名前が呼ばれ、ナースキャップをつけてもらうと、ロウソクを手に、ナイチンゲール像から聖火を受け継いだ。全員で、ナイチンゲール誓詞を朗読し、決意を新たにした様子だった。
 溝部仁理事長、来賓の越田津矢美別府中央病院看護部長があいさつ。看護専攻科の先輩から花束が渡された。
 戴帽生を代表して、松﨑希愛さんが「多くの人の支えで、戴帽式を無事迎えることが出来たことを大変うれしく思います。はじめてのクラスで学校生活に不安と期待でいっぱいだった1年生。分厚い教科書に道のりの長さを悟りました。膨大な知識、技術、専門用語を頭に入れるのに苦労しました。2月には基礎実習をすることが出来ました。実際に働く看護師の姿を目の当たりにし、憧れが一層強くなりました。患者さんの『ありがとう』という励ましと心温まる言葉は、私たちの頑張る原動力となりました。それぞれの夢に向け、今日から新たな気持ちで誠心誠意努めていきたい」と述べた。