ユニバーサルラン・スポーツ義足体験授業が22日午前9時40分、別府市立南立石小学校で開催された。6年生約60人が参加。東京2020ゴールドパートナーである建築材料、建築設備大手の株式会社LIXILが行っている。
体を動かすことに喜びを感じられるような社会福祉を目指して、子どもたちに心の在り方を伝えていく取り組み。心のユニバーサルを目指するとともに、来年の東京パラリンピックの機運醸成の一環でもある。
体験会では、東京パラリンピックを目指す陸上の大島健吾さんが講師となって、生活用と競技用の義足を紹介。大島さんは生まれつき左足の足首から下がない。「選手によって事情が様々で、足の形も違うので、義足はすべてオーダーメイドになります。生活用の義足でも走ったりするので、足が傷つかないように靴下をはいています」と説明。児童に義足を直接触ってもらいならが、大島さんの足にも触ってもらった。
また、3班に分かれて義足体験をして、右足と左足交互に義足をつけて歩いてみた。最初はうまく歩けなかった児童も大島さんから「体が1本の棒のような感じで」「ももをしっかり上げて」とアドバイスを受けて、すぐに上手に歩けるようになり、片足立ちや走れるようになった子もいた。
義足を体験した野口花乃さん(12)は「難しそうだったけど、実際に義足をはいて、障がいのある人がどうやって生活をしているのか感じられた。左右で全然違った」。後藤心聖さん(12)は「義足の大変さが分かった。歩きにくくて、不便だった」と話した。
午後からは座学が行われ、障がい者スポーツ義足に関する話や共生社会へ向けた心の在り方などについて考える時間とした。