県内から小・中学生約70人が参加

小・中学生が元気に打ち込みなどの稽古に励んだ

 別府市中須賀東町の剣道場「玄武館道場」(高松右門館長)は22日午前9時半、別府市立春木川小学校体育館で開館55周年記念・少年の部合同稽古会を開催した。県内8つの道場等から小・中学生約70人と指導者約20人が参加した。
 高松館長が「県北は中津市、日出町、県央は大分市そして地元別府市からも日頃仲良く稽古をしている少年剣士の皆さんが数多くお集まりいただき、ありがとうございます。昭和43年に浜脇に開館し、60年には少年剣道の指導を目的とした第二道場を開らき、2つの道場を合体して今日に至っています。これまで600人の門下生を送り出し、大分県に現存する剣道場としては、多分最も古い道場だと思います。大分県剣道道場連盟には、27道場が加盟し約400人の少年剣士が登録されていますが、さらに振興発展させることは、私たちの使命、責任と考えています」とあいさつ。
 素振りをしたあと、中学生が小学生の打ち込みや切り返しを受ける形で基本稽古を行った。続いて、小学生、中学生ごとに稽古。中学生は、「打ち抜くこと」と「諦めず続けて技を出すこと」を心がけながら、試合同様の気迫でお互いに1本をとるため、積極的に攻め込む姿が見られた。
 小学生も、中学生の気合のこもった稽古に刺激を受け、稽古に励んだ。コロナ禍もあり、一緒に稽古をすることが少なくなった他道場と練習をすることで、自分の実力を知り、練習法などを学ぶ機会となった。
 体育館の中は暑いため、こまめに水分補給をし、面を取ったあとは氷水などを使って首すじや頭を冷すなどして、それぞれ熱中症には十分注意しながらの稽古となった。そんな中でも、子どもたちは「メーン!」と大きな声を出し、最後まで礼儀正しく稽古をした。