「かもしれない」運転を

自転車の死角から車が飛び出した

 別府溝部学園高校の生徒で自宅から同校まで自転車通学している約60人が参加した「自転車実技講習会」を7月18日、上人本町の亀の井自動車学校で行った。
 交通事故を未然防止し、より専門的な見地から亀の井自動車学校の講師に指導してもらい、事故をしない・させない行動を身につけてもらうことが目的。
 梶谷征広別府署交通係長のあいさつ後、亀の井自動車学校の河野義明さんが「自転車の安全な運転方法」として死角や自転車の右側通行の危険性を説明した。
 その後、学科試験を実施。学生は合格点の80点以上をめざし、真剣に考えていた。
 実技に移り、車の運転席から左後ろに置いた二輪車がどのように見えるのかを体験。見えづらいため、首を真横にして二輪車を確認しようとする姿があった。
 続いて、実際に自転車に乗り、T字路から車や人が飛び出してきたときの対応や、左折車の脇を走行する際の注意点などを実際にコースで体験した。
 体験終了後、別府署交通課の梶谷係長が「車道走行の場合、自転車の方が止まらないと、痛い思いをするのは自転車の方です。止まってくれる『だろう』ではなく、止まってくれない『かもしれない』と思ってください。事故が起きたら、かすり傷でも必ず110番通報してください」と話した。
 生徒を代表して伊崎優鷹さんが「本日学んだことを活かし、安全に気を付けて運転したいと思います」と言い、全員で「ありがとうございます」とお礼を述べた。