日本初公開のアーティストが参加

記者発表をする山出淳也総合プロデューサー

 混浴温泉世界実行委員会は「ALTERNATIVE―STATE(オルタナティブ・ステート)#6」の事業および「ArtFairBeppu(アート・フェア・ベップ)2023」の合同記者説明会を開催した。
 山出淳也総合プロデューサーがアーティストや事業の内容を説明した。
 今回のオルタナティブ・ステート3作目となる今回のアーティストは、ニューヨークのブルックリンで活動する廃材などを使って作品を制作する現代彫刻家のトム・フルーイン氏(49)。今回のテーマは「水」。別府は温泉地ということもあり、水を大切に守るという思いから貯水塔をモチーフとしたものが完成する予定。高さは約7㍍、幅約3㍍で、貯水塔の下から見ることもできるという。展示会場は、北浜公園。夜の点灯は夕方から午後11時ごろまで。
 作品完成記念点灯式は、9月22日午後6時15分から20分間、同所で行う。予約は不要で、定員は無いため多くの人が参加できる。アーティスト・トークが同日午後7時30分から同9時、ゲストハウスサンライン別府で行う。これはオンラインでの予約(予約フォームht
tps://pro.form-
mailer.jp/fms/2
06fac1b292558
)が必要で、先着25人。
 今回使うアクリル板は、新型コロナ感染症対策用などで使われていたものや看板業者など16企業・個人の協力で集まった。トム氏の大分県で集まったもの使いたいとの希望で、透明やカラーのアクリル板を5月末から6月20日まで集めた。
 完成した作品は、昼間は作品の下から見ると万華鏡のように、夜はLEDで中から照らすようにするので少し離れた場所から見るとランプのように見えると想定している。
 続いて、中村恭子・BEPPUPROJECT代表理事が「ArtFairBeppu2023」を説明。
 「アート・フェア」とは、アーティストの作品を購入することができる場。「アート・フェア・ベップ」の特徴は▽美術・映像・音楽・パフォーマンス・工芸など多様なジャンルの創造者が参加▽アーティストの作品や実現したいプロジェクトのプランを販売し、アーティストの活動や将来を支援▽出品アーティストは原則会場に常駐―など6点を挙げた。
 参加アーティストは40組。現代アートから工芸まで、多様な表現で制作・発表する気鋭のアーティストが一堂に会し、作品を展示・説明する。ゲストアーティストは、オルタナティブ・ステート#6の作品制作者のトム氏、2017年に「inBEPPU」で作品を作製した西野達氏がそれぞれ作品を展示し、観光ガイドでアーティストの島袋道浩氏が「別府・国東半島バスツアー」のガイドをする。
 会期は9月23日から25日。23日は午後2時から同7時、24、25両日は午前11時から午後6時まで。会場は▽別府国際観光港旧フェリーさんふらわあ乗り場▽山田別荘(北浜3丁目)▽清島アパート(末広町)―の3カ所。料金は、前売1500円、当日2千円。オンラインのArtStickerで販売している。
 またトークイベントが別府国際観光港旧フェリーさんふらわあ乗り場で行われる予定で▽23日午後2時30分から遠山正道氏▽同日午後4時から椿昇氏▽24日午後2時30分から西野氏―が登壇する。