別府市は5日から11日まで、姉妹都市の英国バース市に長野恭紘別府市長、加藤信康市議会議長、穴井宏二市議会観光建設水道委員長と職員で構成する公式訪問団を派遣した。
別府市とバース市は、平成6(1994)年に姉妹都市締結をしたが、交流はあまりなかった。2014年度に市制90周年の記念式典に姉妹都市の関係者を招待したことをきっかけに、交流の機運が高まり、「バース別府友好協会」を立ち上げ、これまでもラグビーなどのスポーツ交流や、小・中学生がお互いの国を紹介する「絵巻物プロジェクト」、コロナ禍でもバース・スパ大学の学生の絵画などの展示など、文化・芸術を中心に、交流が盛んに行われている。
ラグビーW杯日本大会が2019年に行われる際に、キャンプ誘致に手を挙げていた別府市は、2015年ラグビーW杯大会でのキャンプ誘致の経験からバースからアドバイスをもらった。イングランドやウェールズ、ニュージーランドなど多くの強豪国が別府でキャンプを行い評価されたことから、アドバイスへのお礼と市制100周年に向けてさらなる交流促進について話し合った。
訪問団は、バース市庁舎でダイン・ロメロ市長を訪れ、竹細工の記念品を手渡した。また、2018年度に別府市で実施した姉妹都市ラグビー交流事業に参加した当時の高校生も交流協議に参加し、別府市への再来希望の気持ちを伝えた。
別府市からのアーティストをバース市に迎えることや、アート文化、人材の交流の促進などについても話をした。さらに、世界遺産の景観を生かしたまちづくりなどについても意見交換をし、普段は入ることが出来ない再開発地も視察した。
引き続き、ウェールズも訪問。ウェールズ政府のアンドリュー・ワトキン国際貿易部長、8月から駐日ウェールズ政府代表に就任したリチャード・コイズミ氏らと面会。ラグビーW杯をきっかけに交流を深めており、今後は、スポーツだけではなく、アート、文化、教育交流を積極的に進めていくことを確認した。