救急車の適正利用を呼びかける

救急隊員らも「救急車の適正利用」を呼びかけた

 別府市消防本部(浜崎仁孝消防長)は「救急車適正利用に関する街頭啓発活動」を4日午前10時から1時間、JR別府駅東口・西口とゆめタウン別府店西側入口で初めて行った。
 別府市では昨年の救急出動件数が7714件で過去最多となったが、今年の8月末で昨年より350件多く、このペースだと年間8千件を超えるという。
 JR別府駅では、浜崎消防長、後藤英明警防課長、市消防署第2中隊浜町救急隊3人、市消防団女性分団3人、ミス別府の坂本心実さんの計9人が、救急車の適正利用を呼びかけるティッシュ500個を市民や観光客に「救急車の適正利用をお願いします」と呼びかけながら手渡した。
 後藤警防課長は「JR別府駅前とゆめタウン別府店で実施しました。市民の皆さんにポケットティッシュを配付した際に『これは何かえ』と聞かれることもあり説明ができたので、少し手応えを感じました。今年8月末時点の出動件数は、昨年同時期より多い。出動の内訳は、軽症が60%ほど。救急車をタクシーの代わりに使う、指の先を少しだけ切った、耳がかゆいなどで救急車を呼ぶ方もいます。そのようなときは病院に電話をして、ご自身で行かれるようにしてほしい」
 「救急車を呼ぶときは『ご自身で病院に行けるかどうか』『その時間帯に病院が受診できるか』『息苦しいやケガをしている』ときは救急車を呼んでください。適正利用をすることで救急車が必要な方が利用することができると考えています」
 「別府市消防署は4台の救急車を運用しています。台数が限られているので、皆さんの適正利用で本当に救急車が必要な方に救急隊が行けるようよろしくお願いします」とコメントした。
 ゆめタウン別府店では、市消防本部員2人、市消防団女性分団3人がポケットティッシュ500個を配付した。