就学前教育・保育ビジョン素案公表

 別府市は7日、「別府市就学前教育・保育ビジョン」の素案を公表。市立幼稚園を2年かけて半数程にし、一部幼稚園で2年の複数年保育をすることなどを盛り込んでいる。
 別府市就学前の子どもに関する教育等協議会の報告書を踏まえ、策定した。全国的に少子化が課題となっており、別府市も年少人口が減少を続ける見込みで、今後の教育・保育ニーズに大きく影響することが予測されている。ニーズの見込み量の減少と1号認定(満3歳以上で保護者に就労等が必要ない)から2号認定(満3歳以上で保護者が就労等が必要)へのニーズの変化を考慮した整備方針を検討する必要があるとされている。
 市立幼稚園については、現在1小学校に1幼稚園となっているが、14園のうち令和6年度末にべっぷ、大平山、南を、令和7年度末に南立石、緑丘、春木川、亀川を閉園し、半分の7園にする計画。一方で、境川と朝日で令和8年度以降に複数年保育を行う。また、現在は預かり保育をしていない上人幼稚園では、令和7年度から長期間預かり保育を行うことにしている。4歳児学級の上限は25人、5歳児学級は15人から30人で複数学級となる見込み。
 市立保育所については、保育サービスの質と量を確保しつつ、諸状況や社会情勢の変化に柔軟に対応する。さらに、認定こども園については、私立の14施設がこども園への移行の考えがあり、ビジョン計画期間内において、別府市独自の認定こども園移行補助金を創設することを検討する。
 ビジョンの素案公表を受けて、説明会を22日から10月14日まで全7回行う。希望者は、各実施日の2日前までに申し込みを。受け付けは、市公式ホームページから。さらに、11日から10月17日までは、パブリックコメントも実施する。説明会やパブリックコメントを踏まえ、12月にはビジョンを策定したい考え。段階的とはいえ、幼稚園が半減することで、保護者らの反発が予想される。