令和5年度第1回別府市青少年問題協議会(会長・長野恭紘別府市長、24人)が3日午後3時、市役所で開催された。
議事では、別府警察署と学校教育課から、別府市における青少年の問題の現状について説明があり、市の生活環境、共生社会実現・部落差別解消推進、高齢者福祉、こども家庭、子育て支援、都市整備、公園緑地、防災危機管理、教育政策、学校教育、社会教育の各課が、今年度の青少年に関わる施策などについて報告をした。
別府署によると、管内の少年犯罪は減少傾向にあったが、今年は増加している。最近では「闇バイト」と呼ばれる、高額報酬を掲げて青少年に犯罪行為をさせる事件が社会問題となっていることなどを説明。子どもたちが関連する交通事故では、過去5年間では幼児の歩行中の事故が多く、自転車事故では、中学2年生が多かった。
令和4年度の青少年補導員による声かけを含む補導は、延べ1272人だった。「愛の声かけ」が1132人とほとんどで、不健全娯楽89人、危険な遊び(エアガンで遊ぶなど)12人、その他39人となっている。学校教育課が報告を受けた不審者・変質者は、令和4年度は21件だった。声かけ11件、写真撮影3件、追いかけ、身体接触、その他各2件、露出1件となっており、被害に遭ったのは、多くが女子児童で、下校時が多い。
各課の取り組みとしては▽こどもエコクラブ活動▽人権教育の充実▽児童相談・通学路の安全対策▽公園・広場の維持・管理▽青色パトロール車活動▽教育環境の整備▽生徒指導ーなどについて説明があった。委員からは、学校と地域が連携をより強化して、見守り活動を充実させるように要望があった。
また、①青少年健全育成活動の充実②家庭教育力の向上③有害環境浄化活動の推進④青少年の健全育成と非行防止のための広報啓発活動を重点に、市民ぐるみでの青少年の健全育成と非行防止を推進することを確認した。