別府市総合教育会議を開催

第3期教育大綱策定に向けて、
基本理念について意見を交わした

 別府市は、令和5年度第1回総合教育会議を16日午後1時半、市役所で開催した。第3期「別府市教育大綱」策定について、意見交換をした。会議は、市長、教育長、教育長職務代理者、教育委員7人で構成されている。
 長野恭紘別府市長が「ソフト、ハード両面で、健全な心身の育成のための取り組みを進めています。学びの場の基本的な方針を示すのが、大綱。今後、第3期の策定にあたりご意見をいただき、より実効性のあるものにしていきたい」とあいさつ。
 教育政策課から、大綱の策定に向けて、別府市における教育課題と今後の方向性について説明が行われた。教育課題として、▽「生きる力」を育む学びの創造▽一人ひとりの居場所づくりと支援▽地域社会で幸せを感じるウェルビーイング(全てが満たされた状態かつ継続性のある幸福)の向上▽教育DXの推進をあげた。それぞれ、キーワードとして、協働や自立、多様性、居場所、豊かさ、地域教育力、学ぶ機会などをあげ、大綱の基本理念の考え方として、第2期と変更しない、教育課題のキーワードや国のコンセプトをもとに改定する、2段階で大理念(基本理念)と中理念(めざす人間像)にする、の3つのパターンを提案した。
 出席者からは「(第2期大綱の理念の1つである)しなやかに生きると言うのは、定義がなく、分かりにくいのでは」「別府らしさを根底にもった理念をつくるべき」「いい先生+よい仲間=みんな幸せ、と言われたことがある。居場所をつくるのはよいが、そこに友達いないとダメ」「夢がもてる教育が必要」「根本治療と対処は分けて考えるべきでは」など様々な意見が出た。今後、会議で出た意見を基に、基本理念についてさらに協議を続ける。第3期の大綱は、令和7年度から実施される。