日出町が令和6年度予算編成説明会

予算編成担当者を前に本田町長が
新年度予算への考え方について訓示した

 日出町は23日午前10時、町役場で令和6年度予算編成説明会を開いた。予算編成担当者ら約80人が出席。
 本田博文町長が「令和4年度の決算額は129億円と昨年に続いて過去3番目となりました。今年度も黒字が見込めると思うが、来年度はそうはいきません。町税の減収、扶助費の増加、ランニングコスト上昇などがあり、厳しいものになると思う。財政健全化を念頭に、『住むことに喜びを感じるまち』づくりを進めていかなければいけません。大事なのは、町の活性化、安心して暮らせる町づくり、DX(デジタル技術を活用して、業務プロセスなどを改善し競争力を高める、デジタルトランスフォーメーションの略)の取り組み。それぞれの業務について、総合計画に定められたことを着実に実行してほしい。特別枠も設けているので、創意工夫し、積極的に取り組んでほしい」と訓示。
 古屋秀一郎財政課長が予算編成方針、衛藤真一財政係長が予算要求の考え方、池辺英明政策調整係長が総合計画実施計画についてそれぞれ説明をした。
 令和4年度の決算からみると、3年連続で財政調整基金及び減債基金からの取り崩しを行うことなく、実質収支を確保した。収支の改善の一方で、経常収支比率は94・2%で前年よりも9・1ポイント悪化し、確実に財政の硬直化が進行していると危機感を強めている。
 第5次日出町総合計画後期基本計画の達成に向け、令和6年度は、▽子育て支援の充実▽防災・減災対策の推進▽企業誘致と雇用の創出▽持続可能な財政運営▽新たな地域振興の推進、を重点施策として取り組む。
 また、予算特別枠として「ひじまちもっと生き活きチャレンジ枠」を設ける。まちづくり基金繰入金の一部を財源とし、創意工夫を凝らした事業に取り組む。