別府市議会2日に臨時会開会へ

臨時会を開会し、補正予算案を
審議することを申し合わせた

 別府市議会の議会運営委員会(松川峰生委員長)は30日午前9時半、委員会を開いて、令和5年第2回臨時会を2日午前10時から本会議場で開会することを申し合わせた。新図書館等建設事業の入札が不落札となったことを受けて、約5億4千万円を増額した補正予算案が上程される。当初と比べて、14・4%増となる。
 同事業の入札について、先月、入札が行われたものの、別府市の予定価格27億5千万円に対し、1共同企業体から33億5千万円で応札があった。差額が約6億円もあったことから、不成立となり、本体工事に伴う電気工事など付帯工事2件も入札が中止となる事態となっていた。これにより、中止となった2件の付帯工事の入札も行われる予定で、事業費全体の予算は、当初の37億3938万3千円から、42億7910万円になる。
 公共施設等の工事においては、資材の高騰や人手不足などによって、全国的に入札不成立となるケースがあるという。
 新しい図書館は、市役所西側の別府公園文化ゾーンに建設予定で、令和7年度の開館予定。当初は、令和5年度の開館の計画だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で、事業が2年遅れている。今回の補正予算で増額して、予定通り、平成7年度の開館を目指す。
 安部政信企画戦略部長が、補正予算案について「全国的に、大型開発などによって建設資材の高騰や人手不足が起きている。今後も建設資材等の高騰によるさらなる事業費の増加の恐れがある。12月定例会での上程では、完成予定の年度を超える恐れもあり、国の補助金事業でもあることから、補助金への影響も懸念される」などと説明をした。
 委員からは、今後の他の建設事業への影響を懸念する意見が出た。