別府市は10月31日午前9時から、別府公園で松の「こも巻き」を行った。
寒くなる前に、ワラで出来た「菰(こも)」を松の幹に巻き付け、天敵のマツカレハなどの害虫をこもの中に誘導し、暖かくなる前にこもを外して害虫ごと焼却する、昔ながらの害虫駆除の方法で毎年行われている、「松の冬支度」。対象となるのは、別府公園(文化ゾーンを含む)にある約600本の松の木。
公園緑地課の職員8人と市シルバー人材センターの4人が2人1組となって、松の幹に慣れた手つきでこもを巻いていった。太い幹も協力して巻き付け、ロープで結んで固定した。
作業は1日にも行われた。春になって虫が動き始めるといわれる「啓蟄(けいちつ)」の日までにこもを外すことにしている。