福祉と消防のイベントを開催

レンジャー体験として救助隊員に支えられて
懸垂を体験
多くの人で賑わった福祉まつり

 「2023別府市福祉まつり・市民と消防のつどい」が12日午前10時、別府公園で開催され、多くの市民らが来場し賑わった。
 福祉まつりは社会福祉法人別府市社会福祉協議会が主催した。今年は4年ぶりの本格開催となった。今回は、市内の高校生や大学生がボランティアで参加した。
 「福祉まつり」は、高齢者や障がい者をはじめ、市民誰もが地域社会の中で安心して心豊かに暮らしていける地域福祉を実現することを目的に、昭和63年に始まった。
 「市民と消防のつどい」は、防災技術や災害への備えを知ってもらおうため、51年にスタートした。
 ステージでオープニングセレモニーが午前10時に行われ、主催者の長野恭紘別府市社会福祉協議会長(別府市長)が「誰もが安心して地域の中で生活ができる絆や協力体制をしっかりと構築していく貴重な機会です。最近は乾燥しており、これから火災が発生する危険が大きくなります。皆さん方それぞれが地域や社会、職場などで火災予防を互いに啓発することが大事です。趣旨を理解して、一日楽しんでください」。
 来賓代表の加藤信康別府市議会議長は「福祉まつりでは、住み慣れた街で自分らしく住み続けることができる共生社会の街づくりを、皆さんとともに再認識の場になればと思います。来年は別府市が百周年を迎えます。これからの百年を住みやすい街にするために、今日のことをきっかけとしてこれからの街づくりを一緒になって頑張りましょう」とそれぞれあいさつした。
 続いて、来賓の森山義治別府市議会総務企画消防委員会委員長、主催者の大平順治市社協副会長、廣田巌別府地区社協連絡協会長代行、浜崎仁孝市消防長、藤内英伸市消防団長、小出英治市旅館ホテル等防火管理者協議会長、西謙二市危険物安全協会長、下嶋利美市防炎協議会長が紹介された。
 藤内市消防団長の開会宣言後、主催者と来賓者が並び2千個の餅まきが行われると、多くの市民が手を振るなどアピールした。
 ステージでは、明星幼稚園の鼓笛演奏、浜脇子ども太鼓の演奏、大分県立別府翔青高校の書道パフォーマンス、立命館アジア太平洋大学の伝統舞踊、県立別府鶴見丘高校吹奏楽部の演奏をそれぞれ披露した。
 福祉まつり会場では、境川・南・鶴見などの各地区社協、ボーイスカウト別府9団などの団体の模擬店が並び、食品などを販売した。
 市民と消防のつどいの会場では、協賛企業が出店した。
 体験コーナーでは、ちびっこレンジャー(煙体験、鉄棒での懸垂体験など)、放水、水消火器、救命処置があり、はしご車のバケット部分での記念撮影などがあった。
 また別府公園東口脇では、エイドステーション企画の福祉車両展示、大分県糖尿病療養指導士会による医療相談が行われた。