大分県功労者表彰が「文化の日」の3日あり、佐藤樹一郎知事は82個人・団体を表彰。別府では県貿易協会理事の中塚茂次さん(63)が選ばれた。
中塚さんの本業は、コーヒー関連製品メーカーの三洋産業(別府市富士見町)社長。三十数年にわたり県貿易協理事を務めている。
生鮮食品のコーヒーをいかにおいしく抽出するか、ペーパーフィルターで味が変わるといい、フィルターを研究してきた。
8年前に立ち上げた自社ブランド「CAFEC」のフィルターとドリッパーを携え、コーヒー業界の国際セミナーで抽出理論を教え、実践している。すでに二十数カ国を回り、今月はインドネシア・ジャカルタと台北に飛ぶ。こんな活動を続け、別府のフィルターが世界に広がっている。試行錯誤を重ね、いろんなフィルターを作ってきたが、やっと日の目を見た。CAFECの代理店になりたいと世界中から申し込みが来るようになった。
ではCAFECはどのように優れているのか。9月に東京ビッグサイトで「ジャパン・ハンドドリップ・チャンピオンシップ」があり、15人が決勝大会に進出。1、2、3位までがCAFECのフィルター使用者で、上位8人全員がCAFECフィルター、上位8人中7人がCAFECのドリッパー使用者だった。また3大会連続して優勝者はCAFECのフィルターとドリッパー使用者で、年々評価が高まっている。
中塚さんは「今回の表彰は光栄。これからもコーヒー文化の発展に頑張りたい。別府をコーヒーの聖地にしたい」と話している。