別府市立別府西中学校(杉原勉校長、426人)とPTAは、20日午後2時、県立別府鶴見丘高校吹奏楽部を招いて「クリスマスコンサートin別府西中学校」を開催した。山の手ひとまもり・まちまもり協議会が共催し、地域の人や保護者も参加した。
別府西中学校は、同校にゆかりのある人を招いて「ホンモノプロジェクト」を実施しており、今回で3回目。鶴見丘高校吹奏楽部には別府西中学校の卒業生も在籍している。また、協議会は人材育成や地域交流の一環して、学校と連携してキャリア教育に取り組むことを目的にしている。
吹奏楽部は、地域で演奏活動をしている。1、2年生55人が参加。人気アニメ「スパイファミリー」のテーマ曲「ミックスナッツ」、「推しの子」の「アイドル」や「365歩のマーチ」など親しみがあり、元気が出る曲を中心に演奏。歌を歌ったり、バトン演技をしたり、ダンスを踊ったりと、演奏以外でも楽しませた。途中、中学生も立ち上がって「エビカニクス」を一緒に踊った。
前半と後半の間には、トランペットの演奏体験や中学生から事前にもらった質問に答えるコーナーもあった。中学生からは「受験直前の過ごし方は」「不安やストレスはどう解消したらよいか」「進路選択に大切なことは」「冬休みの過ごし方は」など、受験に関する質問が多く出た。
高校生からは「メリハリをつけることや、勉強をする環境を変えていた」「不安やストレスはあるので、友だちと何気ない会話をするなどしていた」「受験したいと思う学校を実際に見に行って、雰囲気を感じて、自分に合っているかを確かめることが大切」などとアドバイス。ほとんどの部員が、高校生になってから吹奏楽をはじめたことも知り、驚いた様子だった。
後半は、歌手のゆあさみちるさんも登場し、吹奏楽部とコラボした。最後にアンコールで「ジングルベル」を演奏して締めくくった。
生徒を代表して、幸野真衣文化部長が「ステキな演奏をありがとうございました。私の兄も数カ月前まで吹奏楽部で、演奏会を見たことがあり、憧れの吹奏楽部の演奏をきくことが出来て、うれしかったです。目と耳と心で楽しめました。協力してくれた全ての人に感謝します」と感想とお礼を述べた。