第18回「大分県地域福祉推進大会」が20日午前10時、ビーコンプラザで開催された。大分県、県社会福祉協議会、県共同募金会、県老人クラブ連合会、県民生委員児童委員協議会主催。
佐藤樹一郎大分県知事が「地域社会を取り巻く環境は、大きく変容しています。育児をしながら祖父母の介護に追われるダブルケアや、学業の傍らで日常的に家族の介護やお世話をしなければならないヤングケアラー、高齢の親が無職の子の生計を支える8050問題など、世帯の抱える課題が複雑かつ深刻化しています。さらに、地域の人間関係が希薄化する中、3年以上にわたって流行してきた新型コロナの影響もあり、周囲がなかなか気づきにくい孤独、孤立の問題が身近な地域にも現れてきています。皆さんの献身的な取り組みは、安心して暮らせる地域共生社会の実現に欠かせません。引き続き、ご支援、ご協力をお願いします」とあいさつ。
草牧俊介県社協会長は「関係機関と連携、協働し、地域共生社会の実現に向けた支え合いの仕組みづくり、見守りネットワークの構築に取り組んでいきたい」と述べた。
表彰式が行われ、県知事表彰103人、14クラブ、6団体。同感謝状17人、3団体。県社協会長表彰136人、5団体、同感謝状19人、17団体。県共同募金会長表彰6団体、同感謝状4人。県老連クラブ連合会長表彰44人、優良老人クラブ24クラブが表彰され、代表者に賞状と記念品が渡された。
来賓の木付親次県議会副議長(議長代理)が祝辞。受賞者を代表して、県知事表彰・民生委員・児童委員部門の菅昇さん(佐伯市)が「日頃の地域活動が評価され、光栄で感謝申し上げます。長きにわたって、活動を支えてくれた沢山の方に感謝しています。地域の人の身近な相談相手として15年以上活動してきましたが、課題を抱える人が増えていると感じています。受賞を機に、すべての地域の人が安心して暮らせるように、皆さんと力を合わせてこれまで以上に努力していきたい」と謝辞。
引き続き、5地区からの意見発表を代表して、武内竜一郎合同会社は・た・ら・け・る代表社員が「ダイバーシティ&インクルージョン社会の実現に向けて」と題して、「働きづらい」を抱えている人と人手不足の事業所の懸け橋となる取り組みを紹介した。
また、高橋洋明県民生委員児童委員協議会長が「本大会を地域のつながりを再構築する契機とし、こどもから高齢者まで、誰もがともに支え合い、人と人とのつながりを感じ、安心して暮らせる地域共生社会の実現に向けて、一層まい進する」とした大会宣言を読み上げ、採択した。別杵速見地域の受賞者は次のとおり(敬称略)。
【大分県知事表彰】▽民生委員・児童委員=神宮千鶴、田口幸代▽社会福祉施設等職員=安藤文、小島明、佐藤光博、鈴木拓伸(別府市)、渡邉鐵郎(日出町)▽ボランティア=堀順(別府市)▽明るい高年賞=江田弘美、佐藤初義(別府市)、山本千代子(杵築市)、村岡諒一(日出町)▽優秀老人クラブ賞=大畑老人クラブ長寿会(別府市)、原南老人クラブ(杵築市)▽老人クラブ指導者功労賞=恒松定美(別府市)、土田和則(日出町)
【同感謝状】▽民生委員・児童委員=松川昌幸(別府市)、矢野政昭(杵築市)、赤山清子、角野眞理子、酒井保彦(日出町)
【大分県社会福祉協議会長表彰】▽民生委員・児童委員=梶川不二夫、松林隆通、首藤恵子、手嶋亮彦、宗安由美子、稲葉さとみ、原田愛子、松本博美、川本澄子、早崎久砂美、市原あい子、吉田彰子、是永正興、三浦美知子、須保眞理子、安部照代、大津留英美、矢野和子、福田美紀子、安達一恵(別府市)▽社会福祉事業関係功労者・社会福祉施設役職員=安東信幸、山名義弘、山岸治男、村橋公子、安部政弘、荒木政幸、植村明洋、河野玉緒、小嶋真二、瀬口博子、曽我優子、篠原努、脇田育子(別府市)▽同・社会福祉協議会役職員=松島圭司(杵築市)
【同感謝状】▽社会福祉事業関係功労者・社会福祉団体の役員=麻生敦子(日出町)▽善意銀行=大分みらい信用金庫(別府市)
【大分県共同募金会長表彰】▽優良地区・団体=別府市手をつなぐ育成会(別府市)
【大分県老人クラブ連合会長表彰】▽老人クラブ功労者=荒金淑恵、糸野民子、宮本博(別府市)、江藤直子、小田節子(杵築市)、神田英巳(日出町)▽優良老人クラブ=石垣東6丁目わかばの会、北浜3丁目三寿会(別府市)、須崎老人クラブ、奈多老人クラブ(杵築市)