ツーリズム別府大使をつとめる(一社)江戸消防記念会の山口新次郎専務理事(東京都中央区新川在中=58)が、1月13日発行の週刊現代のグラビア特集に登場している。
江戸文化の継承保存を担う記念会は「江戸町火消し」で知られ、3百年の歴史を刻んでいる。
「現代」の特集のタイトルは、令和に生きる江戸の美学「鳶(とび)の粋」。巻頭3頁から11頁までフルカラーで江戸町火消しを紹介。
特集は記念会の最大行事である消防殉職者慰霊祭での「梯子乗り」の妙技からスタート。昨年夏の富岡八幡宮(深川八幡)の鳶頭による木遣り行列。山口氏と個人的にも親交の深い歌舞伎役者尾上右近さんの特別寄稿や、山口氏が組頭をつとめる「千組」メンバーの木遣り稽古風景など9頁にわたって取りあげている。
頃は江戸期、徳川吉宗の命を受けた大岡越前守忠相が町方勢力拡大に対応する、町火消し「いろは四十八組」を創設した。この「町火消し」は東京都下各所に在職、現在でも町内の冠婚葬祭を取り仕切る。
江戸は「公務」に携わる人材、それを支える町方の相互理解が今日まで生き続ける。現在の東京のそれとは一味違う世界がある。