別府大学と松山短期大学は「2023別府・松山学生連携プロジェクト 別府と松山の交流についてデザイン思考、アート思考で考える成果発表会」を16日午後6時、別府大学1号館3階33教室と松山短期大学文京キャンパス8号館6階情報処理室3~6をオンラインでつないで行った。
別府市と(株)伊予銀行は2019年9月、「観光振興連携に関する協定」を締結し、観光振興を軸とした地域活性化に取り組んでいる。その一環として、別府大学では21年度から松山短期大学と連携プロジェクトを実施している。今年度は別府大学生12人が松山短期大学で後期開講の授業「デザイン思考」をオンラインで受講し、ビジネスや社会における問題解決するための知識や考え方を習得し、グループワークとして「別府と松山の交流活性化」の課題に取り組んだ。
松山短期大学生15人が3グループ(デザイン1、松短アート1班、ちいかわ)、別府大学生12人が4グループ(ユニコーン、スーパーマーケット、ヤヤック、ウィッシュ)に分かれて、順番に発表した。
その後、松山市と別府市で入賞者を選出し、松山賞と別府賞を決定した。
松山市産業経済部観光・国際交流課の曽根崇文副主幹が松山賞として別府大学発表のユニコーンチーム、別府市観光課の佐々木武主査が別府賞として松山短期大学のちいかわチームを発表した。
続いて、松山市の曽根副主幹が「お互いに交流をし、別府の人は松山に行き、松山の人は別府に行き、もっとお互いの良さを知ってほしい」。
別府市の牧宏爾課長は「両市の学生が両市のことを学ぶ機会は、とても有意義だったと思います。プレゼンの中でもありましたが、授業で学び、お互いに行き来し合う交流も生まれたらいいなと感じました」。
伊予銀行の福嶋利昭地域創生部課長代理は「両市の学生の皆さんは約4カ月間、講座でお互いの市のことを学びました。このような経験は無かったのではないでしょうか。大学・短大で生活を送る中で、地元の地域のことを知ってもらい好きになってもらいたい。学生のときに体験したこと、経験したことはとても貴重。今回の交流した経験が就職活動に生きてくると思います」とそれぞれ講評した。
記念撮影後、松山賞を受賞したユニコーンのチームリーダー幾田敦大さん(21)=国際言語・文化学科4年=は「オリジナル竹の箸を別府で1本、松山で1本作ることをプレゼンしました。『松山と別府をつなげる』ためにはどうすればいいかチームで考えたとき、伝統文化の別府の竹細工、松山でも竹細工があることが分かり、このテーマにしました。年齢などを問わずにできることを考えました。松山の文化などを深く知ることができました。(受賞について)すごく嬉しいです。3人で協力してでき、賞に選ばれたことは本当に光栄です」と話した。