大分県森林組合連合会と別府市は1月30日午後1時45分、市立石垣小学校(勝河馨校長)の5年生82人を対象に、「木育教室」を開催した。
環境教育の一環として、森林が果たす役割やSDGs(持続可能な開発目標)について学び、理解してもらうのが目的。森林環境譲与税を活用している。
連合会の佐藤航通森林組合課主事が「大分県の森林について知ろう・ふれあおう」と題して授業をした。大分県の面積約63万㌶のうち、森林が約70%を占めていることや、森林には木材として使うために植えられた人工林と自然に育った天然林があること。森林のサイクル、生活でどのように使われているか、林業で使う機械などの説明をし、葉っぱでスギとヒノキを見分けたり、森林がどのような役割をするのかをクイズ形式やみんなで話し合ってもらったりして考えてもらった。佐藤主事は「森林には、大きく6つの役割があります。1つは地球環境保全、2つ目は水源涵機能、3つ目は生物多様性保全、4つ目は土砂災害防止機能や土壌保全機能、5つ目は保健・レクリエーション機能、6つ目は物質生産機能です」などと話した。
また、大分県産スギにSDGsの17色を順番に塗って、その意味を考えながらコースターを作り上げた。曽我綾斗さん(11)は「森林が自分たちの暮らしを支えているだけではなく、地球全体を支えているんだと分かりました。これからは、森林を大切にしていきたい」と話していた。