12月別府市議会の一般質問③

 令和元年第4回別府市議会定例会は16日午前、再開し、一般質問で荒金卓雄氏(公明党)、山本一成氏(自民新政会)が防災意識と避難所機能の強化、行政委員会の事務局のあり方、B―bizLINK、鉄輪地獄地帯公園などについて質問した。
 同日午後は、泉武弘氏(行財政改革クラブ)、平野文活氏(日本共産党議員団)、市原隆生氏(公明党)が質問する。

液体ミルクの導入は

荒金卓雄氏(公明党)

荒金 卓雄氏

 荒金卓雄氏は防災意識と避難所機能の強化について「避難所を開設する際、地域の方の力で早期開設してもらう。キットを使うと初動の避難所開設が容易となるが、別府市の導入は」と質問。
 田辺裕防災危機管理課長は「別府市は、通常、職員が避難所を開設できるようマニュアルなど器材を含めたグッズを各避難所担当課に配付している。また、昨年度から避難所運営マニュアルを作成した。開設キットについては、住民が時系列ですぐに行動できるマニュアルなので、来年度以降、現在のマニュアルへの反映や訓練を視野に入れて検討する」と答えた。
 荒金氏は「液体ミルクについてだが、紙パック入り、缶入りがある。今までの粉ミルクから作る手順を考えれば、革命的なもの。熊本・大分地震の際、欧州フィンランドの救援物資の中にありました。液体ミルクも備蓄備品に加えていただきたい」と質した。
 田辺防災危機管理課長は「災害備蓄物資としての液体ミルクの有効性だが、多くの利便性がある。主に、災害時の物資が少ない中に利便性を考慮すると、今年度より粉ミルクから適当な量を液体ミルクを導入するよう考えている」と答えた。
 荒金氏は「佐伯市防災危機管理課が保健センターで行っている保健指導教室に出向き、赤ん坊に試飲してもらいPRしている。別府市もPRしてほしい」と要望した。
 このほか、行政委員会事務局のあり方などについても質問した。

鉄輪地獄地帯公園について

山本一成氏(自民新政会)

山本 一成氏

 山本一成氏は鉄輪地獄地帯公園の整備について「今の進捗状況は」と質問。
 橋本和久公園緑地課長は「市が管理する公園に事前にどのような事業ができるのかを調査し、民間の活力により公園の魅力をアップさせるためのPark―PFI事業を行う。実施するために、選定委員会で業者を選定している。今回選定された業者は、複数の事業社による特別目的会社SPCが準備をしている。SPCが設立されれば、別府市と協定を結ぶ」と答えた。
 山本氏は「設立して2カ月の会社に、別府市の貴重な土地を20年間貸すのか。不安にならないのか」と質すと、狩野俊之建設部長は「選定委員会により事業社の公園における利用計画を選定した。特別目的会社を形成する部分に時間がかかった。選定する事業社を決定した」と答えた。
 山本氏は「決めた会社と半年たっても契約できないのは、行政の怠慢。見直したらどうか」と追及。
 長野恭紘別府市長は「当初の計画より遅れているのは、責任を感じているし、お詫び申し上げます。全体として6社が信頼置ける企業体であると総合的に評価した。今後は、契約が出来るよう、企業体を作れるように共同作業をしている。今のところ、見直しは考えていない」と答えた。
 最後に、山本氏は「どちらにしても、契約は慎重にした方がいい」と要望。
 このほか、B―bizLINK、東京事務所などについても鋭い批判を展開した。

コメントを残す