藤井聡太8冠がやってくる!

会見で将棋の名人戦が別府で
開催されることが決まったと発表する長野市長

 第82期将棋名人戦七番勝負の日程が14日に発表され、第4局が5月18、19日に別府市上田の湯町の割烹旅館「もみや」で開催されることになった。藤井聡太八冠が名人戦で初防衛をかけた対局で、注目度の高い対局となる。
 日程は、実行委員会(朝日新聞社、毎日新聞社、日本将棋連盟)が、地域活性化や話題性などを考慮して選んでいる。九州で唯一の開催地で、当初、別府市が希望していた第4局の土・日開催が実現した。「市制100周年記念事業」として誘致をしていたが、日本将棋連盟も今年、100周年を迎える。県内での対局は、11年前に日出町の的山荘で開催されて以来。
 これを受けて、長野恭紘別府市長は14日午前11時、市役所で記者会見を開いた。「勝負の決着の可能性がある第4局。将棋をする人だけではなく、『観る将(みるしょう)』といわれるファン層が増加し、多くの人が訪れることが考えられます。『大盤解説会』、『勝負飯プロジェクト』、『子ども将棋大会』などバラエティーに富んだ記念大会企画を実行委員会で企画し、実施したい。別府らしいおもてなしで別府ブランドを発信したい」と述べた。
 記者の質問に対し、「ストレートでいけば、勝負が決着する4局を射止めることが出来たのは、心からうれしい気持ちでいっぱい。多くの皆さんに協力してもらい、感謝しています。勝負飯へのエントリーの問い合わせもありますが、実行委員会の中で話があると思う。温泉はもちろんだが、それ以外の食の魅力なども発信できる良い機会をもらった。関連するいろんな事業を仕掛けていきたい」と意欲を見せた。
 また、16日に別府対局実行委員会を開くことも発表。さらに、開催に係る所要経費総額2050万円を15日に市長専決処分する予定。対局・大盤解説会(19日、公会堂、ビーコンプラザ)・前夜祭等の開催経費974万9千円、記念事業開催費835万5千円、全体広報・宣伝費・実行委員会開催費137万5千円などとなっている。
 藤井八冠への挑戦者は、3月までに決まる。