別府市の令和6年度当初予算概要

 別府市は20日、議会運営委員会の中で、令和6年度当初予算の概要を説明した。一般会計は614億5千万円。前年度は3月が骨格予算だったため、6月の肉付け予算以降と比べ、1・5%減、特別会計は296億9400万円(同52%減)。競輪特別会計が公営企業会計に移行するため、大幅な減少となった。
 今年度は、市制施行100周年を迎えるため、記念事業費や新湯治・ウェルネスツーリズム事業、こどもまんなか社会の実現、安全・安心なまちづくり、観光振興・経済対策など、市民一人ひとりが幸せを実感できる予算を編成したという。
 主な内容は▽市制100周年記念事業=3億5670万2千円。実行委員会負担金や各種イベント、記念式典などの経費▽新湯治・ウェルネスツーリズム事業=1億580万7千円。医療・美容・健康をテーマに、温泉の効能を科学的根拠で示し、特別な体験を提供する新しい観光を推進する。
 ▽こども政策の推進=95億6217万円。「こどもまんなか社会」の実現に向けて、保育所等運営事業、給食費保護者負担軽減事業、給食食材費高騰対策事業、小中学校学習机更新事業、登校支援事業など▽安全・安心なまちづくり=11億4833万6千円。火山避難計画策定事業、見守りカメラ設置事業、消防司令業務共同運用事業など。
 ▽観光振興・経済対策=8億8007万1千円。稼ぐ別府、儲かる別府の取り組みを推進するため、「観光4本柱」の推進、起業・創業支援事業、市民ホール整備事業、大阪・関西万博に向けた連携事業など。
 また、第2期総合戦略の体系に沿って、別府ツーリズムバレー推進、移住定住促進、子どもの未来創造、病児保育、グローバル人材育成、図書館等一体的整備、南部振興の各事業を引き続き行うと共に、体育施設整備事業を拡充。新たに、幼稚園施設整備事業、交通空白地域対策事業を行う。