令和元年第4回別府市議会定例会は18日午前10時、一般質問で穴井宏二氏(公明党)、加藤信康氏(市民クラブ)が私道整備舗装助成制度、別府市のユニバーサルデザインのおもてなし、令和2年度機構改革、新図書館などについて質問した。
同日午後は、首藤正氏(自民党議員団)、黒木愛一郎氏(同)が質問する。
UDのおもてなしは
穴井宏二氏(公明党)
穴井宏二氏は別府のユニバーサルデザイン(UD)のおもてなしについて「観光のUD化が急務。少子高齢化の中で、観光客も高齢者や障がいを持っている人の割合が増えると思う。別府の入浴施設が障がいを持っている人を補助する状況は」と質問。
大野積善障害福祉課長が「市営温泉15施設のうち、介護用品として9施設にシャワーがあり、車イス自動式キャリアは不老泉、海門寺、堀田、浜田、亀陽泉に設置している。民間温泉施設は把握していない」と答えた。
穴井氏は「民間施設は把握していないということだが、これからは連携が必要。障がい者の旅行のニーズに答えるために、主に別府大分バリアフリーツアーセンターがある。入浴介助をしていると聞いている。年間どの程度なのか」と質問。
大野障害福祉課長は「入浴介助は年間29件と聞いている。ここ以外に障がい者の入浴介助をしている団体は、NPO法人ゆぴあがある」と答えた。
穴井氏は「今後、入浴介助について、市は介護事業所、バリアフリーツアーセンター、他の旅館ホテルなどと連携をしてほしい。別府らしい入浴介助をしてほしい」と質すと、大野障害福祉課長は「入浴介助などについては、一事業者での対応では限りがある。観光関連事業者、福祉関連事業者、NPO法人など連携が必要。それぞれが相談に乗ることから始めたい」と答えた。
このほか、私道整備舗装助成制度などについても質問した。
新図書館について問う
加藤信康氏(市民クラブ)
加藤信康氏は新図書館について「新図書館の計画が進んでおり、基本計画の策定は来年3月までに出来上がると聞いている。今年6月に施行のされた読書バリアフリー法はどのようなものか」と質問。
森本悦子社会教育課参事は「読書バリアフリー法は、視覚障がい者などの読書環境の整備の推進に関する法律。視覚による表現の認識が困難な人の読書環境の整備を総合的かつ計画的に推進することにより、文字や活字文化を享受できる社会の実現が目的」と答えた。
加藤氏が「電子図書の取り扱いを始めている自治体が増えているが、現状の視覚障がい者に対するサービスはどのようになっているのか」と質すと、森本社会教育課参事は「平成30年に国立国会図書館が実施した調査によると、録音資料などの貸し出しサービスは、県下では大分県立図書館のみ。法施行後は、新しいサービスや利用者の拡大に取り組む図書館が増えているが、調査結果には反映されていない状況」と答えた。
加藤氏は「視覚障がい者に対する図書や読書の普及という点で、新図書館建設は大きなチャンスだが、どういう形で持ち込むのか」と質問。
森本社会教育課参事は「蔵書方針、選書方針に基づき現場で検討することが適当と考えており、日本点字図書館ほか関係機関が行う電子図書サービスの利用が検討課題と考えている」と答えた。
このほか、令和2年度機構改革、道路管理などについて質問した。