大分県建設業協会別府支部(和田修支部長)の労務安全委員会(平野英太郎委員長)は7日午前10時、「建設業年度末労働災害防止強調月間」安全パトロールを実施した。別府支部と大分労働基準監督署から6人が参加。
年度末は、多くの工事が竣工に向けてあわただしくなるなど、事故も起こりやすい時期でもあることから、強調月間の一環として行った。
出発式で、平野委員長が「担い手不足や時間外労働の規制など、厳しい環境の中で、安全第一で仕事を進めてもらっています。現場で気づくこと、指導することがあると思います。安全について、認識を新たにする1日にしてもらいたい」。柴田健一大分労働基準監督署安全衛生課長は「県下の令和5年の労災は、死亡災害16件で、過去10年で最多タイ。死傷災害も増加傾向にあり、歯止めをかけるために『大分県労働災害防止緊急対策強化期間』を実施しています。基本的な安全作業を守ってもらいたい」とそれぞれあいさつ。
パトロールは、三光建設工業㈱が施工している別府市総合体育館アリーナ天井外改修工事、長幸建設㈱が施工している明礬の道路改良工事、㈱後藤工務店が施工している大字南立石の治山工事の3カ所を回った。
現場では、責任者から話を聞き、作業場の整理整頓がされているか、落下物や感電、崩壊、倒壊防止の対策がされているかなど、チェック表を使って細かくチェックした。