猪の瀬戸湿原で野焼きを実施

パチパチと音を立てながら、炎が湿原に広がった

 猪の瀬戸湿原で10日午前10時頃、野焼き実行委員会による野焼きが実施された。当初は、2月24日に予定されていたが、天候不順などで延期が続いていた。約50人が参加。
 野焼き実行委員会は、NPO法人猪の瀬戸湿原保全の会(渡辺新十郎理事長)や敷地を管理する城島高原オペレーションズなどの関係者で構成し、2012年から野焼きを行っている。
 湿原内には、多様な動植物が生息・生育しているが、湿原の乾燥化や森林化によって貴重な生物が失われないように、野焼きをして湿原の保護に努めている。令和元年には、別府市生物環境保護地区に指定されている。
 6班に分かれてやまなみハイウェイを隔てて2カ所の湿原約12㌶を焼いた。バーナーで火をつけると、赤い稜線が広がり、パチパチと音を立てながら、炎が辺りを包んだ。