別府市議会の令和6年第1回定例会は18日午後1時、本会議を再開して一般質問2日目の午後からの質問を行った。
午後からは、石田勉氏(日本維新の会)と松川峰生氏(自民新政会)が防災、温泉、空き家対策、水道施設の耐震化などについて、執行部の考えを質した。
別府の防災対策は
石田勉氏(日本維新の会)
石田勉氏は、能登半島地震でボランティア活動をした経験から「避難所によって物資が届かなかったり、数や種類に差がある。熊本地震ではどうだったか」と質問。
中村幸次防災危機管理課長が「能登半島地震のように道路の寸断やライフラインの破壊的被害はなく、避難所運営に顕著な格差はなかった。防災局を新設するなど、絶えず防災のバージョンアップを図っている」と答えた。
石田氏は「ペットとの避難も重要な課題。国においても配慮するようになっているが、別府市の対応は」と質問。
中村課長が「令和5年度に試行的に風水害時に野口ふれあい交流センターに開設予定だったが、幸い、開設には至らなかった。地震等においても、ペット同伴の避難所を協議、検討している。風水害時に開設予定だった時点では、市内の動物病院などに協力してもらい、ポスターを掲示してもらった」と答えた。
また、災害時に倒壊の恐れがある外壁や空き家などについても質問。渡邊克己建設部次長が「空き家実態調査では、199軒把握している。南地区が多く
次いで浜脇地区。高齢化や人口減少、狭小な敷地が多く、賃貸や売買が難しい」と述べた。
避難時の行動、行政及び家庭での備蓄、口腔ケア、トイレ問題、入浴支援など幅広く防災関連について質問をした。
他にも、市営温泉や競輪事業についても質問をした。
水道施設の耐震化は
松川峰生氏(自民新政会)
松川峰生氏は、水道施設の耐震化について、現状を質問。
田原誠士上下水道局総務課長が「基幹管路は47%、上水施設99・8%、配水池は48%」と説明。
松川氏は「厳しい水道事業経営にあっても、安定供給という課題に向き合っていかないといけない。水道事業は、重要なライフライン。今後の取り組みは」と重ねて質問。
田原課長が「平成29年度に策定した水道事業ビジョン経営戦略に基づくと、令和6~8年の耐震化予算は、約13億8千万円で、基幹管路は50%、配水池は50・6%に改善する計画」と答えた。
また、松川氏は、基幹病院や人工透析を行う病院への影響についても質問。田原課長は「市内の地域災害拠点病院への管路の耐震適合率は、90・8%。亀川地区で一部断水した際は、人工透析を行う病院に給水車を利用したことがある」と答えた。
また、改正空家対策特別措置法について、概要を質問。渡邊克己建設部次長が「居住目的のない空き家対策として、一部改正された。これまで、指導・勧告は、著しく危険な特定空家に限られていたが、管理不全な空き家についてもできるようになる」と答えた。
松川氏は「税制優遇除外になり、固定資産税の大幅な増加につながる可能性がある。取り組みによって、本気度が試される。しっかりと対応してほしい」と要望した。
他にも、部活動の地域移行についても質問をした。