別府警察署は6日、SNS型ロマンス詐欺の被害を発表した。
別府市在住の70歳代男性は今年2月下旬ごろ、SNSで友だち申請を受けた日本人女性を名乗る人物と、SNS上で親密な関係になった。その後、女性を名乗る人物から「海外の紛争地域にいるので口座にアクセスできない。私の代わりに海外口座を作って送金してほしい。お金は国連が準備する」などと言われた。男性は紹介された架空の金融機関サイトに登録を誘導された。男性がサイトを見ると、国連から入金されたような表示がされたため、出金しようとすると「あなたの口座はマネーロンダリングに使用されている。指定の口座に送金すれば出金できる」などと表示されたため、男性は5月28日から6月5日までの間、3回にわたり、指定された個人の口座に計685万円を振り込み、現金を男子取られた。
男性が3回目を振り込もうとしたが口座が凍結されたため、女性を名乗る人物に連絡を取り、別の個人口座に入金。凍結された口座に振り込みをしようとしたため、金融機関から県警に連絡があった。その後、5日午後に別府署が男性と連絡を取り、被害が判明した。
同署は「SNSで知り合った相手からお金を振り込むよう指示を受けた際は、詐欺を疑い、お金を振り込む前に家族や警察に相談してください」と呼びかけている。
同署管内で今年に入り、SNS型ロマンス・投資詐欺は20件発生しており、被害金額は約1億5900万円。