大分みらい信用金庫で防犯研修

警察官の指導で護身術を学んだ

 大分みらい信用金庫(森田展弘理事長)は、職員向け防犯研修を中津、別府、大分の3地区に分けて実施した。合わせて64人が参加した。
 近年、日本各地で凶悪・共謀な犯罪が発生しているため、支店の防犯態勢の強化を図り、お客や職員の安全を確保するのが目的。昨年度は座学を行い、今年度は座学に加えて護身術の研修も行った。
 別府地区では12日午後3時半、本店のみらいホールで実施し、28人が参加。
 阿南善則理事が「最近ではSNSによるロマンス詐欺や投資詐欺などが多く起きており、お客様の大切な預金を守る使命があります。いざという時は、自分自身の身を守ることを考え、業務にあたってほしい」とあいさつ。
 幸田俊光別府警察署生活安全課長が最近の犯罪情勢について「現在までで、刑法犯の認知件数は、昨年よりもやや増加傾向にあります。特殊詐欺被害も多く、先日、3支店を被害を未然に防止したとして表彰しましたが、共通してたのは、おかしいと判断した職員が上司にすぐ相談をして、お客を説得したこと。被害を阻止してくれたことは、非常に素晴らしい」と話した。
 引き続き、護身術を実践。幸田課長は「まずは逃げることが大切。護身術は、相手を制圧するというよりも、身を守って逃げる隙を作るもの。決して、無理はしないでほしい」と説明し、手を握られた場合や後ろから抱きつかれた場合などに逃げる方法について学んだ。