別府市美術館(檜垣伸晶館長)が2年ぶりの企画展「郷土作家邂逅展」を28日まで、同美術館2階企画展示室で開催している。
同美術館は令和4(2022)年10月から空調施設改修で休館しており、今年3月1日に開館した。休館中の令和4年度から今年6月までに多くの人から美術品の寄贈があり、中でも宇治山哲平氏と廣瀨通秀氏の油彩画がある。
宇治山氏は、昭和36(1961)年に現在同美術館が建っている地に開校していた大分県立芸術短期大学の教授として天理市から別府市に移り住んだ。廣瀨氏は大分市より助教授として赴任した。のちに宇治山氏は学長、廣瀨氏は教授となった。
今回、偶然、64年ぶりに二人の作品が第二の故郷で巡り合うことから「郷土作家邂逅展」と銘打った。
このほか、西村駿一元別府市美術館長や今年3月に急逝した荒金大琳前別府市美術館運営協議会長ら別府市にゆかりのある郷土作家の魂の作品、市民への福田平八郎氏の手紙、日本赤十字社特別社員の推薦状・社員章御親授式案内、日本陸軍の感謝状など31点が並んでいる。