別府市青少年問題協議会(会長・長野恭紘別府市長、22人)は23日午後3時、市役所で令和6年度第1回協議会を開いた。
副会長の寺岡悌二教育長(市長代理)が委員を代表して、中村悟市議に委嘱状を交付して「全国的に青少年を取り巻く環境は変化しています。ひとまもり・まちまもり協議会の活動が活発になっており、連携することで地域の宝の子ども達を見守っていきたい。こども真ん中社会を実現させるためにも大人が責任を持つことが大切です。キタンのない意見をいただき、次世代を担う別府っ子の健全育成に努めていきたい」とあいさつした。
別府警察署の生活安全課と交通課、市教委の教育相談センターから青少年問題の現状、生活環境、共生社会実現・部落差別解消推進、ひと・くらし支援、こども家庭、子育て支援、都市整備、公園緑地、防災危機管理、教育政策、学校教育、社会教育の各課が青少年に関わる施策などについて報告を行った。
別府署によると、犯罪少年(14歳以上で犯罪行為をした少年)、不良行為少年(飲酒、喫煙などで補導された少年)共に令和6年5月末現在で増加傾向。別府署管内も同様となっている。一方で、少年が被害に遭うケースも多く、インターネットを通じて知り合った人に画像を送ってしまったり、闇バイトで犯罪に加担したりするケースがあることが紹介された。
青少年補導員による補導状況(声をかけの数を含む)は、令和5年度は不良交流2人、不健全娯楽22人、危険な遊び(河川を渡るなど)6人、愛の声かけ1274人となっている。校種別では、幼稚園児1人、小学生702人、中学生268人、高校生249人、その他84人となっている。不審者・変質者などに関する令和5年度の件数は、18件で多くが声かけ。露出、身体接触、追いかけなどがあり、被害者の多くが小学生。下校時が7件、登校時と遊び中が各5件で、道路上が多い。
各課の施策としては、こどもエコクラブの活動や子どもの居場所づくりネットワーク、道路の安全対策、こどもが安心して遊べる公園・広場の維持管理及び補修、青色パトロール車活動、見守りカメラ設置事業、新図書館等複合施設の整備、いじめの早期発見・対応、小・中連携教育の推進などが報告された。