別府竹細工をけん引してきた岩尾光雲斎氏、初代豊南氏、二代豊南氏の「岩尾三世代展」が8月25日まで、別府竹細工伝統産業会館で開催している。時間は午前8時30分から午後5時。観覧料(常設展示観覧を含む)は、高校生以上390円、小・中学生130円。休館日は毎週月曜日だが、祝日の場合は翌日。
三世代で作ってきた作品として「聖鳳」「根竹花入れ」(岩尾光雲齊氏)、「桂篭」「御神服入目篭『荒妙』」(初代豊南氏)、「蝦紋花入れ」「透かし網代六角花入れ」(二代豊南氏)などの34点が展示されている。
二代豊南(本名、一郎)氏が「今年は別府市制100周年にあたり、祖父が工房を開いたのが1921年と100年越えですので、市制と我が家の創業の歴史がほぼ同じですし、先祖が別府市出身ですのでご縁があるのかと思いまして、開催しました。我が家は作家として生きるのではなく、竹製品や竹かごを生業として受け継いでいる形。作品を作ることはなく、発注を受けて作っています」
「祖父も戦前にあった竹の業界団体組織のトップ、父も経済産業省から認定を受けた別府竹細工という伝統的工芸品産業を支え維持する別府竹製品協同組合理事長、私も後の後を継ぐ形で同組合理事長をしています」
「なるべく多くの人に見に来ていただきたいのですが、一番伝えたいのは別府竹工芸訓練センターで学んでいる24人に、別府竹細工がつないできた歴史を学んでほしいし、竹製品を生業として作ってきてご飯を食べてきたということがあることを感じてほしい」と話した。