CTBメディア株式会社(髙瀬和映代表取締役社長)は、創立35周年と日出町制施行70周年を記念して、日出町の歴史や文化などを描いた絵本「ひじものがたり」を作成。1日午前11時、町役場で贈呈式を行った。
作画を担当したのは、「クッキングパパ」で知られる人気漫画家うえやまとちさん。うえやまさんは、学生時代を別府市で過ごしており、糸ケ浜海浜公園にも思い出があるという。
日出町に開局して27年目となり、普及率は91%となっている。地元の歴史や民話などを映像とは違った切り口で、故郷に関心と愛情をもってもらう、子どもたちに語り継いでもえるもの、としてあえてアナログな絵本という形にした。ていねいに取材活動を重ね、まとめたものをうえやまさんがイラストにした。絵本は、町内の幼稚園、小学校などに寄贈する。
贈呈式には、髙瀬社長、うえやまさん、株式会社アトス・インターナショナルの堀口昭典代表取締役社長らが出席。髙瀬社長が「平成元年に会社を設立し、日出町で開局してからは27年が経ちました。35周年で何か恩返しが出来ないと考えて、形に残るものをと絵本を作成しました。うえやまさんには、『べっぷものがたり』に続いて、お願いしました。日頃の取材活動を通じて得たものをつくり、語り継いでもらえるものをということになりました。子どもたちにも喜んでもらい、郷土に誇りを持ってもらいたい」とあいさつ。本田博文町長、金元正生町議会議長、恒川英志教育長にそれぞれ絵本を手渡した。
本田町長は「歴史や言い伝えがともすれば忘れさられそうなことが残っていくのは、うれしく思います。町民も喜ぶと思います。人が優しいというのも、日出町の特徴だと思っています。絵から、町民性が感じられ、素晴らしい」とお礼を述べた。うえやまさんは「歴史資料は手に取りにくいということもあると思います。読みやすくし、親しみやすくなっていると思います」と話した。
午後からは、日出町立図書館でトークイベントも行われた。「ひじものがたり」は、4日まで1日50部限定で図書館横の喫茶室で無料配布している。