別府市と愛媛県松山市は7月31日から8月2日にかけて、旅行会社などを招いて、周遊観光を促すテストツアーを初めて実施した。13社から17人が参加。
両市は、ともに日本を代表する温泉地で、お互いの知名度を生かして連携を深めようと、昨年2月に「観光交流都市協定」を結んでおり、今年4月には「松山別府観光誘致促進協議会」を立ち上げ、連携した誘客に取り組んでいる。
7月31日にまずは別府市を訪れて、鉄輪の「湯治の宿大黒屋」で地獄蒸しを体験した。別府では、噴気を活用して蒸し料理を作る「地獄蒸し」の文化があり、ヘルシーで素材そのものの味を楽しめると人気。初めて地獄蒸しを体験する参加者もいて、もくもくとあがる噴気に「すごい」と喜び、籠に乗せた野菜や肉などを釜に入れる様子を写真に撮るなどした。また、完成した料理に舌鼓を打ち「美味しい」と笑顔だった。
その後、鉄輪まち歩き、べっぷ地獄めぐり、地獄温泉ミュージアムや明礬エリアを周り、夜は別府北浜ナイトウォーキングツアーに参加。翌1日は、市竹細工伝統産業会館を見学し、松山市へ移動。約5年半ぶりに全館営業を再開した道後温泉本館を視察。2日はお遍路体験、坂の上のミュージアムなどを訪れた。九州と四国というエリアを越えた広域観光に、参加者も興味を持った様子だった。