日出町が初の町民栄誉賞表彰式

ヨットで単独無寄港・無補給世界一周を
日本人最年少記録で達成した
木村さん(左)に町民栄誉賞を授与した

 日出町は、9日午前11時、町役場でヨットで単独無寄港・無補給世界一周を達成し、日本人最年少記録を30年ぶりに更新した、日出町出身の木村啓嗣さん(株式会社浜田所属)に初めての町民栄誉賞を授与した。
 木村さんは、日出町で生まれ育ち、別府翔青高校ヨット部のOB。昨年10月22日に「ミランダ」に乗り、新西宮ヨットハーバーを出港。今年6月8日に新西宮ヨットハーバーに寄港した。2度目の挑戦で単独無寄港・無補給世界一周を成し遂げた。記録は、231日で、24歳9カ月で達成した。
 職員が拍手で迎える中、木村さんが入場。本田博文町長が表彰状を手渡して「約5万2千㌔の航海を一人で乗り切りました。入念な計画はもとより、冷静な判断力や困難に負けない精神力で世界中の人に感動を与えてくれました。若い世代に挑戦することの大切さや意義を伝えてもらいたい」とあいさつ。来賓の金元正生町議会議長もお祝いを述べた。
 木村さんは「この旅で、多くのことを学びました。2021年にファーストチャレンジで失敗をして、さらなる準備を重ねました。行ったのは自分1人ですが、20人ほどのチームの支援や地元の友人など、応援してくれた皆さんのおかげです。怖い思いや不安を抱えて挑みましたが、大切なことはやりきること。日出町はいつでも帰ってきたい場所で、このような賞をいただき、うれしいです」と話した。
 表彰式終了後、記者の質問に木村さんは「挑戦することで人は成長すると思います。ネガティブな考え大切で、『こうなったらどうしよう』という思いがしっかりとした準備につながる。ネガティブ思考はそれほど悪いことではない。これからも新しいことに挑戦していきたい」と語った。