日出町長選現職と新人の戦い

 任期満了に伴う日出町長選挙が20日、告示された。午前8時半の受付開始とともに、現職の本田博文候補(71)と新人の安部徹也候補(56)の陣営が届出をすませ、5日間の熱い戦いの火ぶたが切って落とされた。
 本田候補は、2期8年の実績を掲げて「発展の時は来た!」をテーマに子育て支援やさらなる町政の発展を訴える。
 安部候補は、新しいまちづくりを掲げ、町議として2期務めた経験をいかし、経済対策、子育て・高齢者福祉・障がい者福祉などの政策を掲げて、現職に挑む。
 投開票は25日。投票所は、学校や公民館など15カ所で、午前7時から午後7時(一部を除く)までで、即日開票される。
 また、期日前投票が21日から始まる。町役場1階町民ホールでは、午前8時半から午後8時。町中央公民館ホールでは、午前9時から午後5時まで。いずれも、24日まで受け付けている。さらに、多くの人に投票に来てもらおうと、投票済証をインスタに投稿すると町制70周年記念グッズなどが当たるキャンペーンも実施する。
 日出町の7月12日現在の選挙人名簿登録者数は、2万3227人(男性1万1054人、女性1万2173人)。

町政の発展しっかりと

本田博文候補が出陣式で第一声

「一緒にまちづくりを」と
第一声をあげる本田候補

 3期目を目指す現職の本田博文候補は午前8時半、太田公園で出陣式を行った。
 城内和敏後援会長が「私は候補と長い付き合いですが、知り合った時から今でも人の意見をよく聞く、誠実さは変わりません。本田候補だから日出町を担い、発展させていくことが出来ると確信しています。皆さんの応援をよろしくお願いします」とあいさつ。
 佐藤樹一郎大分県知事のメッセージが紹介され、県町村会副会長の日野康志九重町長、阿部万寿夫別府市副市長、金元正生町議会議長が次々とマイクを握り、エールを送った。
 本田候補が「生活者に優しい行政運営を行う一方で、財政危機が迫っていた財政の立て直しにも努力してきました。職員の努力、町民の協力で、油断しなければ持続可能なところまできました。企業誘致に取り組み、働く場をつくり、税収をつくり、子育て支援などにしっかり取り組む」
 「今の日出町をベースにしっかり発展させることが重要だと思う。甘い選挙ではありません。皆さんの力を得て、先頭に立ってまちづくりを進めていく覚悟です。一緒に次のまちづくりをしていきましょう」と第一声をあげ、集まった支持者と握手を交わし、選挙カーに乗り込んだ。

町民に寄り添った町へ

安部徹也候補が出陣式で第一声

支持者を前に
決意表明をする安部徹也候補

 安部徹也候補は午前8時30分、向園児童公園南東の大型駐車場で第一声をあげた。
 髙倉伸介後援会長、来賓の三浦正臣県議、衛藤清隆日出町議会副議長、中山公夫大分県漁業協同組合日出地区漁業運営委員長がそれぞれあいさつした。また、佐藤樹一郎県知事の激励メッセージが読み上げられ、岩屋毅衆議院議員、衛藤晟一、古庄玄知、白坂亜紀3参議院議員からメッセージが届いていることが紹介された。
 必勝だるまの片目に墨入れをした安部徹也候補は「日出町を愛し、日出町をもっと素晴らしい町にするために、町議会議員として活動してきました。今、日出町は少子高齢化、企業誘致、公共交通などの課題があります。一つひとつ解決しながら、町民の皆さんの声に耳を傾け、町民に寄り添ったまちづくりに取り組んでいきます。若さと情熱と行動力と町民の皆さんのお力があれば、日出町はもっと素晴らしい町になると信じています。25日には、日出町の輝かしい新しい歴史の1㌻をみんなで刻もうではありませんか」と決意表明した。
 最後に阿部三郎商店三代目の阿部直喜さんの「ガンバロー三唱」の発声で参加者は「必勝」の願いを込めて拳を振り上げた。