現職の本田博文氏が支持者に感謝

支持者の前で
感謝の気持ちを述べた本田氏

 午後9時半、第1回の速報が発表されると、安部氏は7500票、本田氏が4000と大差があいており、開票率が91%と逆転が難しい状況だと知ると、開票を見守っていた、本田陣営からは「えっ」と驚きの声が上がった以降、沈黙が続いた。
 本田氏は「この度は、申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。「この5日間の選挙戦、自信がなかったわけではありません。しっかり町民のみなさんに浸透してきたと思っていました。しかし、こういう結果になってしまいました。私の力不足です、本当に申し訳ありませんでした。政治活動はこれで終わりにさせていただきますが、一町民として、できることはやっていきたい」と話した。
 支持者からは「8年間、しっかりやってきてくれたことは皆分かっていると思う。大丈夫」「ご苦労様でした」と声があがり、大きな拍手が送られた。本田氏は、事務所を訪れた全ての人と握手を交わし、感謝の気持ちを伝えた。
 記者の質問に「私の政策が十分に町民に受け入れられなかったことが敗因。自分の全力を尽くして町長として仕事をしてきたことについては、心残りはない。頼られる役場になろうと職員と取り組み、窓口の対応が良くなった、明るくなったという声を聞くようになったことは、実績と自負している。住民アンケートで働く場所がないという声があったので、企業誘致は町の発展のためには欠かせないので、継続してやってほしい」と話した。