安部徹也氏が初当選

勝利の万歳三唱をする安部徹也氏

 任期満了に伴う日出町長選挙が25日、投票が行われ即日開票された。午後8時半から、町中央体育館で開票作業が行われ、3563票で新人の安部徹也氏(57)が、現職の本田博文氏(71)を破り、新たな町長に決まった。
 安部徹也陣営では60人以上の支援者が開票速報を見守る中、午後9時30分過ぎ、当選確実の報が届いた。
 その瞬間、支援者から歓喜の歓声が沸き、大きな拍手が起きた。
 安部氏が姿を見せると、更なる歓声と拍手が起こった。そして、支援者一人ひとりと握手をしたり、ハグをした。
 歓喜の握手をした髙倉伸介後援会長の発声で、安部氏と祥子夫人、支援者が全員で万歳三唱をした。続いて、出陣式で片目を入れた必勝ダルマにもう片方の目を入れて、両人に花束が贈呈された。すると、支援者から「てつや」コールが起こった。
 来賓の三浦正臣大分県議会議員が「本当に勝ちました!これもひとえにお集りの皆さまのおかげ、この席に来れていない多くの町民の皆さま方の期待の表れだと思います。いよいよここからがスタートです。どうか1期4年間、激励ではなく叱咤激励で安部哲也をしっかりお支え下さい。よろしくお願いします」、中山公夫大分県漁業協同組合日出地区漁業運営委員長がそれぞれ祝辞を述べた。お祝いに駆けつけた岩屋毅衆議院議員、白坂亜紀参議院議員の祝福の握手を受けた安部氏は「3月30日に町長に立候補する決意を固めてから、およそ5カ月。無名からのスタートでした。支援者の力を借りて、ようやくここまでやってまいりました。非常に多くの票を獲得できたのは、町民の皆さんの期待の表れだと思っています。町民の皆さんの『日出町はこんなものではない』というもどかしい気持ちがこの結果につながったと考えています」
 「ここにいる国会議員の先生、県会議員の先生、町議の先生としっかりと連携をして、日出町をもっともっと暮らしやすい町にしていきたい。私自身の力は非常に弱い。日出町民の皆さんの力が合わされば、この日出町は絶対に大分県で最も素晴らしい町になります。これから任期4年間、もしかすると間違った決断をするかもしれない。そのときはしっかりと叱っていただければ、私自身は皆さんの声を聞く耳を持っております。この4年間、皆さんで日出町を大分県一に、そして日本一に、子どもたちが日出町を日本一と誇れるような町にしていきましょう」と当選の感謝とこれからの決意を述べた。
 祝賀会終了後、記者からのムスリム墓地の問題について問われると安部氏は「町議会議員として、これまでのプロセスに非常に問題があると訴えてきました。しっかりとこれまでと同じように、日出町には土葬墓地は必要ないという反対の姿勢を貫いていく」と説明した。