令和6年第3回の別府市議会定例会

決算以外の上程議案について審議が行われた

 令和6年第3回別府市議会定例会は5日午前10時、本会議を再開し、上程中の決算以外の議案について質議が行われた。
 阿部真一氏(自民新政会)は、市制100周年記念のクリスマスファンタジア補助金の追加について質問。
 牧宏爾観光課長は「当初予算に今回の補正を合わせると6840万8千円になる。昨年は7千発の花火を行っていたが、今年は1万発をあげる」と答えた。長野恭紘別府市長は「イベントというのは、観光振興という側面があると思うが、祭りは地域振興だと考えている。市民にいかに喜んでもらえるか。100周年ということもあり、市民に喜んでもらい、経済効果もあげられるのでは期待している」と述べた。
 他にも、放課後児童クラブへの貸付金、図書館等一体的整備に要する経費などについても質問した。
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 市原隆生氏(公明党)は、「マイナンバーカードが保険証に12月2日から変わる。国民健康保険証が発行されなくなると認識しているが、内容は」と質問。
 石崎聡保険年金課長が「国民健康保険法の改正で、新規発行が出来なくなることから、保険証の返還についてを削除し、虚偽の届けに対する過料について、国が示す条例参考例に合わせ、2万円以下から10万円以下に引き上げる」と答えた。
 後期高齢者医療被保険証が新規に発行されなくなることについて、マイナバーカードを持っていない人などの対応についても質問し、石崎課長は「資格確認認定証を発行する」と答えた。
 他にも、小・中学校の避雷針設置についても質問した。
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 森裕二氏(ビーワンべっぷ)は、朝日幼稚園の園舎改修のため、朝日小学校の旧給食室を仮園舎とする工事を行うことについて「朝日小学校は、児童数が多く、放課後児童クラブが5つあり、空き教室もない。旧給食室を改修し、仮設園舎とするのは仕方がないと理解をしているが、小学校に仮園舎が入ることで学習環境に少なからず影響が出るのでは」と質問。
 森本悦子教育政策課長が「異なる年齢の子どもと交わることで親しみや思いやりが生まれることも期待する。窮屈になることがないように配慮していきたい」と答えた。
 他にも、別府国際コンベンションセンター(ビーコンプラザ)の吊り天井改修工事負担金について質問した。
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 泉武弘氏(行財政改革クラブ)は、水道料金及び下水道利用料の料金改定について「現状の中で、水道事業、下水道会計がもつのかという視点が大事だと思う」とし、これまでの経営努力について質問。
 田原誠士上下水道局総務課長が「様々な企業努力をして料金改定をせずにきた。耐震化が遅れている施設の耐震化を進めていくことが必要。業務委託を拡大し、人件費を15年間で約3億円縮減した」と答えた。
 泉氏は「物価高騰などで苦しい生活を余儀なくされている人がいる中で、料金改定をしなければいけない。障がい者団体や子ども食堂、生活保護などに特段の配慮が必要ではないか」と指摘。
 松屋益治郎上下水道局長は「特段な配慮が必要とされる場合は、個別案件として検討することが考えられる」と答えた。
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 美馬恭子氏(日本共産党)は、別府市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について、内容を質問。
 中西郁夫こども部次長兼子育て支援課長が「家庭的保育事業は、児童福祉法に規定されており、家庭的保育事業、事業所内保育事業など4種類。少人数で0~2歳までの子どもを保育する事業。保育士の配置基準など、国の基準の変更に伴うもの。別府市内では、該当施設はない」と説明。
 美馬氏は「現在は該当施設はないということだが、適用される事業者が出た場合は、しっかりと指導をしてもらいたい」と述べた。
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 塩手悠太氏(有志の会)は、「旧耐震基準では、耐震性が不十分な建物が多く存在する。国も、耐震化を推進する方針を掲げている」とし、耐震診断や改修の補助の追加について質問。
 山田栄治都市計画課長が「当初、木造2階建て以下で19件分、マンションで2件分、木造で改修を行う場合は5件分を予定していたが、能登半島地震以降、申請が増えた。8月末で木造診断32件、改修8件の申請があった」と説明。
 塩手氏は「市民の関心が高まっている。十分対応し、耐震化を促進してほしい」と要望した。
 議案は、明日行われる常任委員会で審査される。